光明寺 耐震改修工事3.調査概要− 3-2. 調査位置・状況− 3-2-3. 1階外観・内観及び壁調査状況

柱と小壁からなる曲げ系耐力要素となる場合

垂壁・腰壁等の小壁だけで水平力に抵抗する場合は、垂壁・腰壁は梁から土台に水平力を伝えることが出来ないので、柱を通じてせん断力が伝わる。

小壁はモーメントに対してのみ抵抗する。

このとき、面材内部のせん断応力の釣り合いによって、開口部の枠材に水平方向の力が発生し、枠材が柱から引き抜けたり、柱を折り曲げたりするように働く。

柱にはせん断力による曲げが生じ、また、開口部が大きい場合は曲げによる変形が大きくなる恐れがある。

垂壁の場合

小壁をウェブ、枠材・梁をフランジとしたIビームによるラーメン架構的なものになる。


 ©Tahara Architect & Associates, 2003