ああ、いい湯だな　片岡温泉名湯・秘湯・立ち寄り湯３００　

住　所	三重郡菰野町菰野字片倉５００１
電　話	０５９３－９４－１５１１
交通機関	東名阪自動車道四日市ＩＣから約１０ｋｍ近鉄湯の山温泉駅から徒歩１０分
施　設	食事処、広間、休憩室駐車場（１００台）
宿泊施設	５室　素泊まりのみ。３～５名　４、０００円　２名　５、０００円　１名　７、０００円
泉　質	アルカリ性単純泉　泉温４３．６℃、５３０リットル／分、ｐH８．６、ほぼ無色透明加温加水無しの源泉１００％掛け流し
適応症	不記載（理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照）
入浴時間	平日　　　　午前１１時～午後１１時土日祝　　　午前１０時～午後１１時
定休日	毎火曜日　祝日と重なった場合は翌日
入浴料金	大人６００円　子供３００円
入浴施設	内湯男女各１、露天風呂男女各１、打たせ湯
浴室備品	シャンプー、ボデイソープ、ロッカー、ドライヤー
観光スポット	御在所岳、五百羅漢、蒼滝、県民の森
お土産・食事	館内で可能、お土産は「道の駅菰野ふるさと館」
近くの温泉	湯の山温泉、新湯の山温泉（ヘルシーパル湯の山）、かもしか温泉、ユーユー温泉（ユーユー・カイカン）、並木温泉（天然温泉ジャブ）
菰野町HP 片岡温泉HP	http://www.town.komono.mie.jp/ http://www.kataoka-onsen.com/
雑記帳	片岡温泉から指呼の距離にある湯の山温泉は、我が家からも比較的近いにもかかわらず、一度、小さな旅館に立ち寄っただけだ。近いうちに宿泊したいと思っているが、なにせ、その候補が多いので、ついつい後回しになっている。

菰野町は、三重県の北勢部の観光地、御在所岳と湯の山温泉の町である。西は鈴鹿山脈、東は扇状地で県内最大の都市、四日市に接している。
菰野は「こもの」と読むが、昔、マコモ（真菰・イネ科の多年草）が生い茂る原野を開拓して村づくりを始めたことから、この地を「こもの」と命名した。町には町内を通過して、途中、湯の山温泉を通って大阪・池田市に至る国道４７７号線が走っている。鈴鹿山脈を通過する部分は「鈴鹿スカイライン」（無料）と呼ばれ、快適な山岳道路のドライブが楽しめるが、冬季は閉鎖されることが多い。

２００３年３月２７日、温泉仲間のＡＲ氏ご夫妻とともに、希望されていた五百羅漢（菰野町竹成・上記写真）を観光後、そこから程近い、湯の山温泉の麓にある片岡温泉に向かった。
ここは、他の温泉施設に温泉を供給するほどの豊富な湯量を誇る。これまであまり注目されておらず、温泉雑誌でも小さく紹介されていたが、近年の本物志向、すなわち循環ではないかけ流しの温泉として注目され、マスコミにも度々取り上げられるようになった。
今回は、昼前に思い立って、読者の方からご推薦いただいた鈴鹿さつき温泉に出かけることにし、ついでに久しぶりの片岡温泉にも立ち寄ることにした。
鈴鹿さつき温泉からNAVIの通りに車を進めたら、しばらく両側が特産の茶畑、いい景色だと思っていたら間もなく鬱蒼とした森の中に迷い込み、やがて細いダートの道になってしまった。またもNAVIにやられたか、と思いつつも、ままよとばかり前進したら突然、片岡温泉の横に出た。湯に入る前に思わぬ冷や汗をかいたが、結果オーライだった。

２年半ぶりにやってきた片岡温泉。車止めの屋根がある玄関から中に入ると、以前の雰囲気と違った館内、係りの人に聞くと２００４年８月にリニューアルされたとのこと。
ロビーが広々となって真新しく、素泊まりのみの客室（５室）、休憩室や食事処も新装されていた。
入浴料金も、以前に読者（なんにもせんむさん）からご連絡いただいた通り、従来の１，０００円から大幅に引き下げられて６００円になっていた。

内湯は扇型、タイル張りのかなり大きな浴槽で、そこに満たされているヌメリ感のあるアルカリ性単純温泉は、源泉温度が４３．６℃、加温も循環もしていない、完璧なかけ流しである。
湯が浴槽からあふれ出ている様は、近畿圏では滅多に見られない貴重なシーンだ。
露天風呂は、７～８人が入れる岩石風呂で、加温していないたのでやや温めだ。
ここでも浴槽から溢れた温泉が、外へ流れている。展望は望めないが、これも珍しい掛け流し露天風呂の贅沢さを十分に満喫した。
料金の値下げと掛け流しの貴重さが認識されてきたせいだろうか、平日にもかかわらず、以前の閑散ぶりが嘘のように混雑していて、浴室の写真を撮影することが出来なかった。