木造トタン屋根の古びた小屋、いい趣だ。
湯小屋の男女の入口
休憩室
崖の岩盤を利用した湯船。
この勢いで数秒置きに間欠。
住 所 | 静岡県賀茂郡松崎町大沢445-4 |
電 話 | 0558-43-0217 |
交通機関 | 東名高速道路沼津ICから国道1号・136号線などで約84km 伊豆急行蓮台寺駅から南伊豆東海バス松崎・堂ヶ島行きで40分、大沢温泉口下車徒歩10分 |
施 設 | 休憩所 駐車場(15台程度) |
宿 泊 | 自炊可能(4,600円~5,300円) 詳細は下記HPを参照 |
泉 質 | カルシウム・ナトリウムー硫酸塩温泉(47.3℃ pH8.6) |
適応症 | 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照) |
入浴時間 | 午前8時~午後8時(但し土・日・祝日は午前7時~ 受付止は30分前まで) |
定休日 | 無休 |
入浴料金 | 大人500円 |
入浴施設 | 露天風呂男女各1 |
浴室備品 | シャンプー、ボデイソープ等は無し |
観光スポット | 道の駅「花の三聖苑」、那賀川桜並木、松崎散策(なまこ壁通り・伊豆の長八美術館・岩科学校(重文)・カサエストレリータ・時計台・漁港)、 堂ヶ島(遊覧船洞窟巡り・らんの里・加山雄三ミュージアム)・下田・石廊崎・河津桜 |
お土産・食事 | 大沢温泉周辺には無し。松崎温泉周辺で可能。 |
近くの温泉 | 松崎・雲見・堂ヶ島・桜田・観音・蓮台寺・河内・下加茂・河津温泉郷等 |
松崎町HP 観光協会HP 旅館組合HP 大沢荘山の家HP |
http://www.town.matsuzaki.shizuoka.jp/ http://izumatsuzakinet.com/ http://www.izumatsu-ryokan.com/ http://www.onsen-navi.net/yamanoie/index.html |
雑記帳 | 松崎町の温泉は前回の松崎温泉豊崎ホテルに続きこれで2度目の宿泊。前者はB&B方式で低料金の宿泊、今回の大沢温泉大沢温泉ホテル(後日掲載)は19000円でかなり奮発。タイプが全く違う旅館だったが、両方とも大きな満足を得られた。 |
昭和の電力王と呼ばれ、堂ヶ島に別荘を持っていた松永安左エ門が、馬車に乗って大沢の里にやってきて湯につかっていたが、やがてここに家を建てた。
後に藤田観光がそれを買い取り大沢荘として営業していた。
上述の通り大沢荘は近年廃業したが、所有していた露天風呂だけは、「大沢荘山の家」として営業している。
日帰りが中心だが、最近、低料金での素泊まりが可能になった。
この日、宿泊する大沢温泉ホテルを通り過ぎ、那賀川を少し遡った先にある山の家に向かった。
駐車場に車を停めて、対岸にある施設に行くためには、専用の木橋を渡らなければならない。
このアプローチと古びた木造・トタン屋根の湯小屋の雰囲気は、温泉好きには堪らない。
那賀川の支流を跨ぐ橋を渡る。
松崎町は、伊豆半島南西部に位置し、駿河湾を望む海沿いから東の山側へと延びる。町では「自然豊かな花とロマンの里」と謳っている。
その自然では、海岸線が西を向いていることもあって「富士山と夕日」や「石部棚田」などをPRしているが、これに夏の海水浴、通年のフィッシング、松崎・雲見等の漁港から水揚げされる近海物の海の幸が加わる。
加えて、松崎町には小さいながらも数多くの温泉があり、町域の温泉を纏めて松崎温泉郷と称している。
海沿いにあって旅館が6軒ある松崎温泉、無料の海辺の露天風呂がある雲見温泉の他に、河口から那賀川を遡った先にあって何れも湯量豊富な一軒宿を持つ桜田温泉や大沢温泉等がそれだ。
また、松崎町は過去に数多くの左官名工を輩出していて、重要文化財の岩科学校やレトロななまこ壁の建物等が多く残っている。
風呂はかなりの深さがある。温泉はまろやかなしっとり感がある。
那賀川上流の大沢地区。左手に大沢温泉ホテル、奥に大沢荘山の家がある。
那賀川を跨ぐときわ大橋
松崎町のなまこ壁通り
松崎漁港
湯小屋には年配の、たぶんご夫婦と思える管理人さんがおられて笑顔で迎えてくれ、「こちらに休憩所があるからゆっくりしていってください」と言ってくれた。
風呂は露天風呂のみだ。
当初はもともとは完全な混浴だったが、その後3分の2ほどまで仕切られ、今は完全に男女別に仕切られている。
どうやら女性用の方が狭いようだ。
急斜面の山が迫り、風呂はその天然の崖の岩盤を利用した野趣豊かなものだ。
湯船は10人くらい一度に入れるだろうか、深めで腰近くまでに達する。
温泉の泉質は、伊豆では珍しい透明な硫酸塩泉(カルシウム・ナトリウムー硫酸塩温泉)で、男女の仕切りの真下から、数秒置きに湧きあがっている。
湯の底から湧き出る文字通りの足下湧出か、湯口を下に持ってきている演出型か定かではないが、山の家のホームページでは触れていない。
しかし、源泉は47度ほどで、これを加温・加水無しで注いでいることは間違いない。
重要文化財・岩科学校
崖が迫る野趣豊かな露天風呂。