施設名 : 坂巻温泉旅館 (入浴日:2006.9.15)
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
所在地 : 松本市坂巻
温泉名 : 坂巻温泉 
  坂巻温泉 坂巻温泉旅館 (長野県)
住 所 長野県松本市坂巻4460
電 話 0263−95−2453
交通機関 (東京から)長野自動車道松本ICから国道158号線等で約40km
(大阪から)東海北陸道飛騨清美ICから(高山経由)国道158号線等で約80km
松電新島々駅から松電バス上高地・平湯行きバスで45分、坂巻温泉下車すぐ
施 設(日帰り) ロビー休憩、駐車場(30台)
宿 泊 12室 (BT又はT付き無し) チェックイン15時 チェックアウト10時
宿泊料金 12,500円〜15,000円 (料金は宿泊人数・曜日・シーズン・年度などによって変わるので事前にHPなどで確認下さい。)
泉 質 ナトリウム・カルシウム−炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉 (2つの源泉の混合泉、67.5℃ pH6.6 232リットル/分)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間
(立ち寄り)
内湯:11時〜16時 露天風呂:9時〜16時 予約不要
(宿泊者は24時間)
定休日 不定休
入浴料金 大人 500円 小学生以下300円
入浴施設 内湯:男女各1 露天風呂:男女各1
浴室備品
(日帰り)
(内湯)シャンプー、ボデイソープ、ドライヤー、ロッカー
観光スポット 上高地、乗鞍高原、乗鞍岳(乗鞍スカイライン)、奥飛騨、高山、松本
お土産・食事 昼食は不可、売店有り
近くの温泉 中の湯温泉さわんど温泉乗鞍高原温泉、奥飛騨温泉郷(平湯福地・新平湯・焼岳・栃尾・新穂高)、上高地温泉
松本市HP
上高地HP

坂巻温泉旅館HP
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/
http://www.kamikochi.or.jp/
http://spa.sakamaki.ne.jp/
雑記帳 坂巻温泉のHPで好感を持ったポイントがあった。
温泉について詳細なデータが公開されていたことだ。
高温のため加水しているが、その率が30〜40%と詳細に記述されている旅館サイトは見たことが無い。
2005年4月1日、上高地・乗鞍岳・白骨温泉等が所在する安曇村は、他の3村とともに松本市に実質吸収された。

この合併により、松本市は日本を代表する山岳観光地(上高地・乗鞍岳・乗鞍高原)と白骨温泉・乗鞍高原温泉、中の湯温泉・坂巻温泉などの温泉地を一挙に手に入れることになった。

さらに東には、日本一のアルプス眺望と高原植物が咲き乱れる美ヶ原、浅間温泉・美ヶ原温泉の他、小さいながらも人気の扉温泉や素朴な崖の湯温泉等と合わせて、日本有数の山岳・高原・温泉都市となった。

その松本市から岐阜県の奥飛騨温泉郷・高山市を経由して福井県に至る山岳道路が走っている。国道158号線だ。
この国道は冬季でも閉鎖されず、上高地・乗鞍周辺の温泉や奥飛騨温泉郷へ行くことを可能にしている幹線道路だ。
上高地のシンボル・河童橋から穂高連峰を仰ぐ。
かって国道158号線は、途中に油坂峠・新軽岡峠・安房峠の3つの急峻な峠を越える「酷道」だった。
特に岐阜県と長野県の県境となる標高1,790mの安房峠は、大変な難所であり、
豪雪地帯の為11月中旬から5月上旬まで約6カ月にわたって通行止めになっていた。

これを解決するために、1989年に安房トンネルの工事が始まったが、工事は難航を極めた。水蒸気爆発による死亡者も出て、当初の開通予定である1995年から2年遅れの1997年12月に開通した。
松本市からこの国道に乗って1時間弱、上高地へのバスターミナルである「さわんど駐車場・さわんど温泉」を通り過ぎて間もなく、狭くて暗いトンネルが次々と現れてくる。山吹・雲間の滝・榾小屋・芝そり・清水・白なぎ・坂巻・赤怒谷などのトンネル群がそれだ。

坂巻温泉は6つめのトンネル、白なぎトンネルを出た直後の左側にあり、あらかじめトンネルの数を勘定しておかないと通り過ぎてしまう。
一瞬、左手奥に坂巻温泉を見て急ブレーキを踏んでも間に合わない。後続車があったら間違いなく追突される。
事前にスピードを落とし、くれぐれも注意して左折して欲しい。

国道158号線から撮影した坂巻温泉旅館。撮影ポイントのすぐ左手が白なぎトンネルだ。
松本方面から来て、安房トンネル(有料)を入る手前に2つの温泉がある。
何れも一軒宿であり、一方が中の湯温泉・中の湯温泉旅館、もう一方がここ坂巻温泉・坂巻温泉旅館だ。
両方とも、日本秘湯を守る会の会員旅館である。


中部山岳国立公園内、日本一の山岳美を探勝できる上高地。
坂巻温泉はこの上高地の入口、激しく流れ下る梓川の渓谷沿いにある。

すぐ目の前の国道を行き交う車両の数は多いが、車を駐車場に停めて周囲を見回すとそのことは忘れてしまう。目の前には深緑の渓谷が迫り、辺りは静寂に包まれている。


旅館は周囲の自然に溶け込んだ山小屋風の建物、玄関にはお馴染みの日本秘湯を守る会の提灯が吊るされていた。
館内に入ると、そこもまた簡素な造りだが、板敷きのロビーはこざっぱりしていて気持ちが良い。

ここの部屋数は12室(すべてBT無し)、宿泊料金は12,500円〜15,000円(2007年2月現在)である。
ここのホームページによれば、食事は自家製野沢菜・味噌、それに鱒・岩魚・鯉等をベースにした郷土料理だそうだ。
ロビー(写真は坂巻温泉旅館HPから借用)
風呂は男女別に内湯と露天風呂がある。
宿泊客は24時間利用できる。
立ち寄り湯は内湯が11時〜16時、露天風呂は9時〜16時、予約は不要だ。

内湯は小ぶりだが、縁からは惜しみなく湯が流れ出ていた。
透明、ほんの僅かに硫黄の臭いがする温泉は、ナトリウム・カルシウム−炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉という多成分含有の泉質。
高温のため加水してあるが、しっとりとした肌触りだった。
露天風呂では、険しい渓谷美を堪能しながら入浴を楽しめる。
上高地に近い中の湯温泉に宿泊した際、近くにあって、同じ日本秘湯を守る会の会員旅館である坂巻温泉・坂巻温泉旅館に立ち寄った。
加水