道路を挟んだ反対を下る。

このバス停が目印。

北アルプスの最南端、標高3000mを超える乗鞍岳の東側山麓に位置する乗鞍温泉郷(乗鞍高原温泉)。せせらぎの湯は、山の斜面にある無人の小さな半露天風呂。

第一回目の入浴の時、当初入浴を予定していたのが「湯けむり館」だったがあいにくの休館日。

さてどうしようか先ほど入手した乗鞍高原観光マップを見直したら、なんと湯けむり館横のバス停「コロナ連絡所」の道を挟んだ反対側に「せせらぎの湯」の文字が目に飛び込んできた。

さっそくバス停前に行ってみたが、斜面の林だけでそれらしき建物が無い。
念のため、反対側に渡って林の中の斜面を覗き込んだら小さな屋根が見えた。
斜面を100mほど下って確認すると、それが「なぎさの湯」だった。
建物は木造で比較的新しいが、小屋と言った方が相応しい小ささで、中には誰もおらず無人だ。

松本市の西方に位置する安曇は岐阜県に接し、槍ヶ岳・穂高岳・乗鞍岳などの山岳地帯から標高660m~1、500mの乗鞍高原に及んでいる。

もともとは安曇村で、日本を代表する山岳観光地である上高地や乗鞍高原・白骨温泉等を村域に有していたが、2005年4月、松本市に吸収された。

この一帯は中部山岳国立公園に属する。
この国立公園は、新潟県、富山県、長野県及び岐阜県の4県にまたがり、日本を代表する山岳公園である。
北は立山・剣岳の立山連峰、白馬岳の後立山連峰から、南は槍・穂高連峰、乗鞍岳に至り、3000m級の名峰が連なる北アルプスと呼ばれる地域である。


乗鞍岳は北アルプス再南端の雄峰で、剣ヶ峰(標高3026m)を主峰とし、朝日岳・摩利支天岳・富士見岳・屏風岳など23の山があり、広大な裾野が広がる

簡単な脱衣棚があって、その向こうにすべて木造、窓がなく吹き抜けの半露天風呂がある。

畳1畳もない小さな風呂で、2人がやっとだ。カランもシャワーも無く、わずかに手桶が置いてあるだけ。

湯は乳白色の単純硫黄泉、周囲を見回しても加温するような機械は置いてなく、43.7℃の温泉がそのまま注がれて、38度くらいのぬるめになっている。

「せせらぎの湯」の名称由来のせせらぎは男湯からは見えなくて、左手の女湯から見えるようだ。

消灯が午後9時となっていたので、入浴は夜明けから午後9時までだろう。それ以外の時間でも入浴可能かもしれないが、男でも無人、真っ暗な風呂に一人で入浴するのは怖い。
また、風呂の温度からすると、真冬の入浴は出来ないと思われるが未確認。

男女別の浴槽があるが、女性単独の来訪・入浴は避けた方が良いだろう。

乗鞍岳の信州側北東山麓に広がる乗鞍高原は、冬は標高1500m~2000mのスキー、夏は避暑・登山・高山植物を愛でながらのハイキングが楽しめる。

同じ信州の志賀高原や蓼科高原と比較すると華やかさには欠けるが、標高が高く乗鞍岳等の山岳眺望や自然度においてはこちらが勝る。

また高原には乗鞍岳の山腹に湧出する温泉を引いた乗鞍温泉郷(乗鞍高原温泉)、少し離れたスーパー林道沿いには名湯・白骨温泉が湯煙を上げている。


乗鞍高原のよく整備された道路の両側に立ち並ぶ白樺越しには、白銀に輝く乗鞍岳が見え隠れする。

高原には旅館・ホテルペンション・民宿などが150軒以上あり、これに温泉が加わった高原リゾートを形成している。

温泉は、7km先の乗鞍岳の山腹、湯川の河原から湧き出しているものを引湯している。湧出量は1,500リットル/分と豊富なので、多くの宿泊施設に配湯している。

データ (データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。)

所在地 : 松本市安曇 (旧 南安曇郡安曇村)
住 所 長野県松本市安曇乗鞍高原
電 話 無し
交通機関 ・(東京から)長野自動車道松本ICから国道158号線等で約40km
・(大阪から)東海北陸道飛騨清美ICから(高山経由)国道158号線で約95km
・松電新島々駅から松電バス鈴蘭行きバスで55分、コロナ連絡所前下車
徒歩1分
施 設(日帰り) 特に無し
宿 泊 不可
泉 質 単純硫黄泉 (泉温43.7℃)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 人なので入浴は24時間か?
但し、消灯が午後9時なので実質的には夜明けから午後9時まで。

周囲に人気(ひとけ)は無く無人なので、女性の単独入浴は避けた方が良い。
定休日 無休だろうが、冬季は入浴出来るのか不確実
入浴料金 無料
入浴施設 半露天風呂男女各1
浴室備品(日帰り) 脱衣場のみでカラン・シャワー・シャンプー等無し
観光スポット 上高地、乗鞍高原、乗鞍岳、安曇野、奥飛騨、高山、松本
お土産・食事 高原内に多数の施設あり
近くの温泉 白骨温泉、さわんど温泉、奈川温泉、奥飛騨温泉郷(平湯・福地・新平湯・焼岳・栃尾・新穂高)、坂巻温泉、中の湯、上高地温泉
長野市HP
乗鞍高原関連HP
http://www.city.matsumoto.nagano.jp/
http://nagano.cside.com/norikura/index.htm

乗鞍高原から見る乗鞍岳。日本の火山としては富士山、御嶽山に次ぐ高さである。裾野が広く、8つの高原がある。

1畳ほどの半露天風呂、温度は2回とも温めだった。

乗鞍高原の自然を満喫するのに最適な「一の瀬園地」。
春の雪解け後すぐに水芭蕉が一斉に顔を出し夏にかけて様々な植物が花を咲かる。
乗鞍高原にやってきたときは愛犬を思いっきり走らせるために必ずここに立ち寄る。

施設名 : せせらぎの湯 (入浴日:2005.5.31 第2回目入浴:2010.9.12))
温泉名 : 乗鞍温泉郷(乗鞍高原温泉)

100mほど先の斜面に湯小屋がある。

小屋横の細い渓流が施設名の由来だ。

乗鞍温泉郷・せせらぎの湯 (長野県)