温泉名 : いわき湯本温泉
施設名 : 吹の湯 (入浴日:2006.4.2)
所在地 : いわき市
住 所 福島県いわき市常磐湯本町吹谷48
電 話 0246−42−2158
交通機関 常磐自動車道のいわき湯本ICから約4km
JR常磐線湯本駅かタクシー3分
施設(日帰り用) 外来不可
宿 泊 69室 料金は、曜日・シーズン・人数・企画などにより異なるので下記HP参照
泉 質 硫黄泉(含硫黄 ナトリウム−塩化物・硫酸塩温泉)
適応症 不記載(理由は「温泉の基礎知識ー温泉の効能」参照)
入浴時間 外来不可 宿泊者は午後3時〜翌10時
定休日 無休〔宿泊)
入浴料金 外来不可
入浴施設 内湯:男2 女1、 露天風呂:男1 女1
浴室備品 〔宿泊者) タオル・バスタオル・髭剃り・シャンプー・ボデイソープ・ロッカー
観光スポット 市内近隣:白水阿弥陀堂(国宝)アクアマリンふくしま・いわきマリンタワー・草野心平記念文学館・いわきデイクルーズ・いわき市石炭・化石館スパリゾートハワイアンズ・五浦(六角堂)・浜街道木戸宿
周辺:猪苗代湖・磐梯山周辺
お土産・食事 温泉街で。
近くの温泉 田畑温泉・猫啼温泉折木温泉・中根の湯温泉・湯の網温泉・磯原温泉
いわき市HP
旅館組合HP
観光協会HP
吹の湯HP
http://www.city.iwaki.fukushima.jp/cgi-bin/odb-get.exe?wit_template=AM040000
http://www.iwakiyumoto.or.jp/
http://www.kankou-iwaki.or.jp/
http://iwakiyumoto.naf.co.jp/fukinoyu/welcome.stm
雑記帳 しばらくぶりに、東北の温泉を充実させようと思い立ったが、まだ山間部は雪・凍結の恐れがある。
海側なら問題なかろう、ということで、いわき湯本温泉に出かけた。

ここに宿泊後、栃木県の那須温泉から塩原温泉(宿泊)、3日目、群馬県に入って尻焼温泉に宿泊、翌日奈良への帰途についた。
データは変更されている可能性もあります。お出かけ前にご確認ください。
日本でも最大級の市域を持ち、人口が36万のいわき市は、福島県の東南端に位置し、仙台と東京の中間にあって、阿武隈高地と太平洋に囲まれた自然豊かな町だ。

かっては常磐炭鉱で賑わったいわき市だが、新産業都市指定後は工業・観光が基幹産業になっている。
その観光は、温泉不毛地域の東北地方・太平洋側にあって、唯一の大温泉地である「いわき湯本温泉」が、その中心にある。

また、1966年に営業開始した常磐ハワイアンセンターの後身であろう「スパリゾートハワイアンズ」が、大きな役割を占めている。ここは、動力揚湯では日本一の湯量を誇る温泉を利用して、東京ドーム6個分の面積を持つ、巨大スパリゾート地になっている。
介護の期間を終えると、東京の実家を発ち、どこかの温泉に宿泊してから帰途に向かう。
今回は、しばらく行ってない東北に、と思い立ったが、いくらなんでも奈良とは正反対の東北の奥に、ずんずん向かうことは出来ない。
そうなると、当然ながら一番南の福島県がターゲット。だが、4月に入ったばかりで、ノーマルタイアでは雪道を行けない。
そんなわけで、予約を入れたのは、茨城県との県境・太平洋側のいわき湯本温泉の旅館だった。

外環自動車道から東北自動車道に乗って2時間半あまり、北関東自動車道宇都宮上三川ICで降りて、陶器の町益子に向かう。
途中、我が家の先祖の墓がある芳賀町への標識がでて来たが、(ご先祖さん、すみません)これを通過する。

益子は、、江戸時代末期に窯が開かれ、東京に近いことから、鉢・水瓶・土瓶など日常の道具の産地として発展した。1924年、濱田庄司〔文化勲章受賞)がこの地に移住して「用の美」に着目し、芸術品にまで発展させた。


ここで2時間余り過ごし、茨城県の海岸寄りを走る常磐自動車道に出て北上。いわき市に向かった。
いわき湯本温泉は、古くは「三箱(三函)の御湯」と呼ばれ、戦国大名の来湯も多く、江戸時代は浜街道唯一の温泉宿場町として栄えた。
この三箱の名称を取ったのが、いわき湯本温泉の共同浴場「さはこの湯」だ。

予約したのは、ホテルハワイアンズの367室を筆頭に、大きな旅館が並ぶ温泉街で、69室の「吹の湯」。
私の基準、即ち「30室以下」「掛け流し」の何れにも適合しない旅館である。

これは、大型で設備の整った旅館に宿泊して、秘湯の宿と違った雰囲気を味わってみようという気分によるものだった。

いわき湯本温泉の共同浴場「さはこの湯」
JR湯本駅に近い足湯。
益子焼
歩道も整備されたメインストリートの両側に、大小の陶器の店が並ぶ。
昔の益子焼からは考えられないモダンな焼物が並ぶ。
日常品の土臭さが消えて、洗練された作品が製造・販売されている。
いわき湯本温泉は、「有馬・道後とともに三古泉として知られる」とガイドブックに記述されいる。
これは初耳だ。通常、白浜を加えて称することが多いが、まさか、いわき湯本温泉も参加してるとは知らなかった。おそらく風土記や詩歌などに記述があるのだろう。

50mという浅い深度から汲み上げる温泉の湧出量は5,000リットル/分(動力汲み上げでは日本一だそうだ)、これを完全放流式で町内の旅館などに配湯している。

泉質は、珍しい「含硫黄−ナトリウム−塩化物・硫酸塩温泉」で無色透明な硫黄泉(PH8.1)だ。
温泉街はJR常磐線湯本駅から徒歩5分ほどの所にあり、大小の旅館30軒ほどが建ち並んでいる。

温泉街の中心には、シンボルの「さはこの湯」があり、また車で10分ほどの距離には、日本一大きい露天風呂といわれる「江戸情話与一」を有する巨大温泉施設「スパリゾート・ハワイアンズ」がある。
「吹の湯」は温泉街の一番奥にあり、10数階建ての宿泊棟が威容を誇っている。

ロビーは広々として、お馴染みの赤絨毯が敷き詰められている。
案内された部屋は6階、企画料金のためだろうか、見晴らしはあまり良くなかった。
いつも思うが、なんで、どこも赤い絨毯なのだろう。英語で「red carpet」と言えば、貴賓を最大級に出迎える、という意味があるが。たまには品格ある濃紺のカーぺとがあってもいいのでは。
部屋は10畳の和室。それに6畳ほど、椅子が4客置かれた洋室がつき、かなりのユッタリ度だ(BT付)。なかなか立派な床の間には、流儀に則った生け花が置かれていた。
館 内
風 呂
男性用のみ、6回の展望風呂
風呂は4階に男女別の内湯と露天風呂、6階に男性専用の展望露天風呂がある。

4階の内湯は、ゆったりした広い浴室に、かなり大きな長方形の風呂があり端正な造りだ。ここの湯は加水・加温無し、掛け流しスタイルになってるが、循環ろ過して湯を注ぎ込んでいる。

内湯から続く露天風呂がいい。限られた空間を竹垣で囲み、巧みに木石を配置してしっとりした雰囲気を出している。

風呂は湯の中で2つにし切って、寝湯スタイルでゆったりと入浴することもできる。
ここは加温・加水・循環無しの完全掛け流しで、新鮮な湯が溢れ出ている。

広々とした内湯は循環だが、湯があふれ出す形式になっている。
ゆったりした入浴が出来る掛け流しの露天風呂。
料 理
フカヒレの茶碗蒸し
メカヒリの揚げ物
鮭の奉書焼き
寄せ鍋
お造り・五種盛り
先付け
ホッキ貝のパイ包み
蕎麦
朝食
部屋食。海に近いので魚介類が中心。凝った料理がきれいな器に盛られて供された。
日曜日:2人1室(BT付) 1人15,750円
 いわき湯本温泉・吹の湯 (福島県)
茨城県との県境の太平洋側にある大型温泉地。湯量が豊富で大型旅館が多い。江戸時代の建築様式を取り入れたさはこの湯は風情がある。
一部