濾過について


まだまだ、検証、実験段階ですが、濾過を上手に取り入れると、
毎日の水替えの手間が省け、カメの世話が格段に楽になります。
また、カメにとっても、より自然に近い状態で飼育できますし、
いつも綺麗な水で過ごすカメは、とても生き生きしてる様に見えます。
当然のことながら、病気などは一切ありません。
是非、一例としてお役立てください。


追記
誤解があってはいけないので、最初に書いておきますが、
濾過を取り入れると
「全く何もしなくていい」
というわけではありません。
定期的なメンテナンスは必要ですし、
飼育状況(頭数や器の大きさ、水の量など)にもよりますが、
1年に1回程度は大規模なリフレッシュが必要です。
それでも、毎日の水替えに比べれば雲泥の差です。
それも人の考え方によるところが大きいので、
参考程度にしてください。
わたしはオススメします。
やってみる価値はあります。


ハイブリッドソーラーエアポンプを使用する例
 屋外飼育をしていて、すぐそばに電源がある家庭って、最初から用意していない限り、なかなかないですよね。そんな時重宝するのが、WINGSOLAR 工作用ミニソーラーパネル店 さん(リンク集 参照)のハイブリッドソーラーエアポンプです。セット内容は非常にシンプル。ソーラーパネルとモーター一体型の本体とエアチューブ、エアストーン。あと、組み立て式の透明カバーと簡単な説明書です。  付属のエアストーンはオリジナルで、洗浄して使い回しが可能らしいです。
 カバーは、0.5ミリの透明のプラ板でできており、折り目も付いているので組み立ても簡単です。
 折り目で折り曲げて、四隅をセロテープで留めるだけ。  あとは、組み立てたカバーと本体をダブルクリップで留めるだけ。何か、心許ないですが、太陽光とモーター本体の熱で高温になるため、密封しない方が良いようです。電池ボックスに充電池もセットするのですが、これもかなり高温になるので、隙間だらけの方が熱を逃がしてくれるので、良いですね。真夏の直射日光の下では、ソーラーパネルも充電池も70℃近くになります。火傷に注意です。
 本体を取り付ける場所に固定用の割り箸を2本、針金等で固定します。  割り箸にカバーを付ける時に使ったダブルクリップで挟み込めば設置完了です。モーターは防水仕様になっているので、雨の日でも取り外す必要はありません。写真も、雨のあとで濡れていますが、問題なく動いています。設置場所は、南側よりも朝日の当たる東側が良いと思います。夏場の南側ですと高温になりすぎて充電効率が下がるような気がします。あと、充電池やモーターの寿命も短くなるかもしれません。実際、設置数ヶ月後の検証で、南側に設置した方は夜中過ぎには止まっておりましたが、東側は夜中を過ぎても動いていました。
 バイオフィルター等の底面濾過フィルターに接続して使います。エア量は、決して多いとは言えませんが、バイオフィルターのエアリフトには充分の量です。本体からフィルターまでの距離(エアチューブの長さ)はそれ程影響ないようですが、水深は20cm以内した方が、丁度いいエアレーションを得られます。水はいつも透明で綺麗です。嫌なニオイもありません。  追加ソーラーパネルも用意されています。劇的にエア量が増えるという訳ではありませんが、曇りの日でも安定してエアを供給したり、充電池に効率よく充電したりできるようになります。
 追加ソーラーパネルの本体への連結にもダブルクリップを使います。  配線は、モーターに直付けです。配線には、別途ハンダゴテが必要になります。
 
 うちでは「カメさん達のお家」で紹介した120リットルタライ、400リットルブルーコンテナ、コンクリート池で使用しています。生体の数にもよると思いますが、120リットルタライでは余裕。400リットルブルーコンテナも何とか大丈夫。コンクリート池では「ちょっとしんどいかな。」といった感じです。
 タライはエーモン工業のオイル受け皿5Lがぴったり。コンテナはホームセンターで売っている大きくて浅めのコンテナ。池は、そのままブロックで区画を区切って砂利を敷き詰め、バイオフィルターでエアリフトします。
 砂利の量も結構重要なんだと思うのですが、まだ検証の段階です。タライとコンテナは各入れ物の7分目くらいまで砂利を入れています。この2つで20kg入り袋を1袋使いました。
 池には20kg入りを1袋投入しましたが、ちょっと足りなかったかもしれません・・・。倍の40kgでも良かったかも・・・。)
 メンテナンスですが、運用開始時の春から冬の間(おおよそ3月から11月の間)に、タライは1回だけプロホースで砂利を掃除しただけ。コンテナもその時一緒に掃除しましたが、それ以外に、水循環用に使っている噴水ポンプの掃除をする時に、ポンプ周辺に溜まった汚水をバケツ1杯分くらい排出してます。大体、10日に一回ぐらいの間隔です。
 池も本当はメンテナンスしなければならないのですが、水深が60センチあるのでできません・・・。ですから、メスの成体6匹飼育ですと夏頃になると細かいゴミで少し濁ってきます。水が汚れているわけではありません。どっちにしても冬眠の最中にすべてリセットしてメンテナンスします。
 あと、時々EM活性液を投入していますが効果のほどはわかりません。
 水底には大きめの川石を入れ物の大きさに合わせていくつかと、その石の間を埋めるように5cm大のゼオライトを濾材として投入しています。タライとコンテナにはパネル連結式の人工芝もあわせて使用しています。稚エビや稚タニシの隠れ家にもなってくれています。
 水替えは全くしていません。足し水のみです。植木の水やりの水として利用しているので結構水は足していると思います。あと、雨が降って増水するぶんもありますね。
 コンテナと池はソーラー噴水ポンプも併用して水を循環させているのですが、別になくてもいけるんじゃないかな?って最近思っています。また、検証してみます。
 池は掃除できずに細かいゴミで濁ってきているので、以前使っていた外部濾過用のコンテナボックス2段重ねの上段のみ(ウール素材の濾過)を使用してゴミを除去していますが、効果は低いようです。
 タライはソーラーエアポンプのみで充分機能しています。
 
 電源もいりませんし取り付けも簡単。しかも安い!是非皆さんも試してみて下さい。


ハイブリッドソーラーエアポンプ はこちら
追加ソーラーパネル はこちら
砂利 はこちら
バイオフィルター はこちら
ソーラー噴水ポンプ はこちら
プロホース はこちら
EM培養セット はこちら
オイル受け皿 はこちら
120リットルタライ はこちら
180リットルブルーコンテナ はこちら
400リットルブルーコンテナ はこちら


浄化槽用のエアーポンプ(ブロア)を使用する例
 メインメニューの「カメさん達のお家」でも紹介しましたが、浄化槽に使用しているポンプが高性能なので濾過に使えないかと調べてみると、やはり使ってましたね。基本的にはソーラーエアポンプで充分なのですが、さすがに小さい池での成体6匹の8月の爆食には許容量をオーバー気味です・・・・。
 そんなこんなで、試験的に試してみました。電源を使うしホースを庭に這わすことになるので美しくないですが、取り敢えずお試しということで・・・。

 毎分40リットルの吐出量があり低騒音、低振動、省エネ型・・・もう、言うことなしです!!
 ホースは散水用の普通のホースです。耐圧仕様ではありません。吐出口に差し込むだけでOKでした。付属のホースバンドをはめていますがホース経が付属のゴムホースより細いので、ゆるゆるで機能していません。
 同じショップで購入した8連風量調節分岐管。これはネジを締めたり緩めたりして風量を調整するタイプですが、コックを開閉して調整するタイプの物もあります。
 8個全部使うには毎分40リットルの吐出量では厳しいかもしれません。ホースバンドが機能していない図がおわかりでしょうか?ゆるゆるなのが見て取れますね。
 池とコンテナの2つに使用していますが池は水深が60センチあるので調整が難しいです。
 コンテナは簡単に丁度いい感じの量で調整することができました。
 エア量は多ければよいというわけではありません。多すぎるとかえって砂利の中のゴミを巻き上げて水を濁らせてしまいます。強すぎず弱すぎずを様子を見ながら調整しなければなりません。
 24時間フル稼働ですが、やはりずっと稼働していれば良いというわけでもなく、生体、エサ、水、砂利の量の微妙なバランスを調整する必要があるみたいです。
 水質に関しては、アオコも湧かず嫌な匂いもしませんし、金魚もカメも元気なので、まぁ、良い感じなんだろうと思います。電源が取れてホースを上手く配置できる方にはお薦めですね。


 エアポンプ(ブロア) はこちら
 分岐管 はこちら





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