ギリシャリクガメ

 ギリシャリクガメの卵は楕円形ではなく、球体に近い形をしていて、殻もしっかり硬いです。  孵化が始まる前でも、殻は硬いままです。割って出てくるのが大変です。  でも、一カ所割ると、結構速いペースで殻を割っていきます。
 硬い殻に収まっていたので、孵化したての子ガメは、ほぼ卵の形をしています。  殻の中には、何やらネトネトの液体が・・・結構においます。  殻の中の液が身体に付いているので、放置しておくと、孵化箱の床材に使っている鹿沼土の粉で真っ白になってしまいます。
 腹甲は、折れ曲がっています。卵黄は、吸収されていても、腹甲がふさがっていない場合があります。これも時間とともに綺麗にふさがって、1日前後で折れ曲がった腹甲も伸びます。  かなりゆがんでいます。わかりますか?心配になるくらい曲がっていますが、でも、綺麗に伸びるんですよ。  手のひらに乗せてもバタバタ暴れず、ジッとしています。動きもとてもゆっくりです。野草をメインに育てると1年経ってもそれほど大きくなりません。成長もゆっくりです。ゆっくり育てた方が、甲羅もゆがみなくきれいに育ちます。
 その後の孵化の観察で、孵化開始から5日間も殻に籠もりっぱなしの個体がいるのを確認しました。身体の頭側半分だけ殻から出ており、後ろ側半分が殻で締め付けられている様な状態でした。さすがに、甲羅が歪んで固まってしまうかもしれないと思い卵の殻を強制排除しましたが、そのまま放置していたら、もうしばらく殻に籠もっていたかもしれません。まぁ、そんな個体もいるということです。
 心配していた甲羅の歪みですが、孵化後に締め付けられた部分は綺麗に伸びました。甲羅の固まるタイミングって一体いつなんでしょう?今回の例を考えると孵化開始時からの経過時間ではない感じですね・・・。何だか、よくわかりません・・・。





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