| 市尾宮塚古墳 |
| 高取町大字市尾に所在する古墳で、近鉄吉野線市尾駅の西北西約400mの天満神社のある独立丘陵頂部にあり、北東約200mには市尾墓山古墳 があります。 るようになっており、訪れた人の意表をつき楽しませてくれる工夫が施されていて感動します。 床面から多数の副葬品が見つかった。馬の装飾に使った金銅製の杏葉(ぎようよう)や刀の柄に装飾されていた水晶の三輪玉、金銅製の耳環(みみわ)、金銅製の鈴、冠を飾っていた銀製の歩搖(ほよう)と呼ばれる魚形の銀製品などが出土した。金銅製の鈴は天理市のタキハラ一号墳に続いて県内では二例目で、いずれも盗掘の際に取り残されたとみられ、金銅製や銀製の馬具や太刀の装飾品など国際色豊かな副葬品が多数あり、遺物の豊富さは藤ノ木古墳を上回る内容があったことをうかがわせる古墳です。 被葬者はこの地一帯を本拠地としていた「巨勢氏」の一族であると考えられます。 |