Galaxy Quest

1982年くらい(?)の地球のテレビ SF ドラマ「ギャラクシー・クエスト」を、本物と信じた宇宙人が、俳優たちを「最後の希望」としてスカウトしてきて、銀河間戦争にのぞむという、超 B 級 SF 映画です。
艦長をティム・アレンが、通信担当士官(艦長とラヴ・ロマンスの噂があるらしい)をシグニー・ウィーバーが演じています。予告編を見ていたときは、ブロンドになって SF 映画に帰ってきたウィーバーが目立ちましたが、本編では、ティム・アレンが軽妙に艦長を演じています。予告編の一部が、実は NG カットだったのには、やられたなという感じです。
連れて来られる俳優たちは、アレンとウィーバー以外にパイロット、機関長、宇宙人の副長、そして、名もない一乗組員(「乗組員その6」らしい)の計6人。これで医者がくれば「宇宙大作戦」と思うくらい、コスチュームも音楽も、そして、「ギャラクシー・クエスト」サイン会に集まるファンたちも似ています。「宇宙大作戦」でもおなじみの転送シーンが、うまく作ってあります。
彼らを本物と信じ込んで連れてくるネビュラ星人がなんとも珍妙で、いい味出しています。一方で、オメガ13(いかにも B-ムービーなネーミング)なる謎の物質を探し求める、敵宇宙人はちょっと類型的な感じです。降り立った惑星で出てくる宇宙人たちがいい。
シグニー・ウィーバーが若い、色っぽい。「エイリアン」「ゴーストバスターズ」から20年くらいたっているとは思えない彼女は、エイリアンかゴーストか? SF 映画に妙なリアリティを持ちこむより、荒唐無稽で突っ走って欲しいと思う時もあります。そんなときに、この映画を見ると安心します。「スター・トレック」など認めん、オレは「宇宙大作戦」しか知らん、という方(ファンに黙ってビデオを編集するな、パラマウント!)におすすめ。「Never Give Up!」「Never Surrender!」SF 映画は B 級に限る!!
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