Princess Mononoke

日本で記録的ヒットを飛ばした「もののけ姫」の吹き替え版。
日本のアニメーションを吹き替えする場合、多くはビデオ向きということで、質の低い声優を使うことが多いですが、本格的に劇場公開するとあって、ある程度の水準を保っています。サン(プリンセス・ビースト)の声はちょっと不満でした。アシタカとエボシの声は、イメージ通りです。
音楽の差し替えや、編集はしないということでしたが、主題歌は英語になっていました。主題歌は、曲は同じで、英語の詞でソプラノで歌っていました。ソプラノだとどうしても声が細くなりますので、カウンターテナーを使って欲しかったと思います。また、挿入歌(女たちがふいごを足で踏むときの歌)も、英語になっており、歌声がちょっと小さくて聞きにくかったです。
カットがあったかどうか、私にはわかりません。巨人(ナイト・ウォーカー)が、鹿の姿に戻るシーンが日本語版ではあったような気がするのですが、私の錯覚でしょうか?
英語はあまりわからないのですが、全てが終わって、エボシとともに戦っていた男たちが鉄の街に戻ったとき、残っていた女たちが「Men come back」と言うのはいいのですが、男のほうが女たちを「Lady」と言っているのは違和感あります。日本人の感覚だと、どう見てもレディーじゃない!
公開されている場所も限られており、アメリカでは大きなヒットとはなりませんでしたが、今後ファンから長く愛される作品になるだろうと思います。
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