Fail Safe

映画ではなく、4月にテレビ放映(2時間)されたものです。
タイトルからわかるとおり、古典「Fail Safe」のリメイクをジョージ・クルーニ主演(演出も?)で2時間の生放送、白黒で放映しました。このスタイルにこだわったのは、「ER」同じように生放送したさい、ある程度成功したと思うけれど、まだやれることがあると、クルーニが感じたからだそうです。白黒にしたのは、冷戦時代という作品に合わせたこともあるでしょうけど、クルーニが理想とする番組が「Twilight Zone」だから、ということもあるようです。
クルーニは、モスクワに誤って出撃する爆撃機のパイロットです。彼は、ほとんどがコックピットだけの演技になりました。クルーニらを打ち落とすために、米ソ両国の首脳、軍部トップが必死の行動を取る迫真は、生放送ということでさらに緊張感が高められたのかもしれません。
途中、かなり長い CM が入ったのは、技術的なトラブルがあったせいでしょうか。はたして、今のテレビで白黒生ドラマを演じることに、どの程度の意味があるのか、本当の所はわかりませんが、それに向いた作品を選ぶことで、スタッフの自己満足以上のものが生まれるのかもしれません。
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