End of Days

心臓の手術を終えたシュワルツネッガーの復帰第1作。
シュワちゃんが、1000年に一度、999の年に復活する悪魔と戦う話で、1999年のニューヨーク、暮れの最後の数日が舞台です。運命に選ばれた女性を、悪魔から守るシュワちゃんは、妻子を失って酒に溺れるやもめ警官という設定です。
かつての肉体を前面に押し出したアクションはありませんが、修羅場を重ねたベテランらしい戦い振りで、不死身ぶりは相変わらずです。コナンとコマンドーとプレデターを合わせたくらい(コマンドーを思い出させるシーンでは、場内笑いの渦でした)でないと、文字通り「不死身の悪魔」相手には力不足です。
悪魔のほうは、なんとなくデニーロ(エンジェル・ハート)のような雰囲気で、クールな悪役を演じています。ヒロインに「神に選ばれた女性」らしさが欠けていたかも。世紀末にしては、今年は終末映画が他になかったような気がします。「1999 くたばれ五島勉」くらいあっても、罰は当たらないでしょう。シュワちゃん健在を示した、迫力のある映画でした。
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