The Road To El Dorado

ドリーム・ワークスが、ディズニーのスタッフを引きぬいて作ったアニメ。挿入歌を作曲、歌っているのも、「ライオン・キング」のエルトン・ジョンです。
最近は、ディズニーのスタッフが FOX などに移ってアニメ映画を作っていて、なんとなくディズニー亜流のような作品が増えてきていますが、これもそうした中の一つです。16世紀前半、主人公のトリオとメゲルの小悪党二人組が、賭けで騙し取った宝の地図を頼りに新大陸まで旅して、黄金の国エル・ドラードへと冒険する物語です。「アラジン」を彷彿とさせる冒頭のシークエンスなど、小気味のいいカットが続いて、楽しい作品に仕上がっています。
ディズニーではほとんど扱わない、ピカレスクにして、家族で楽しめる作品にしています。ヒロイン(でもないけど)の女の子、往年の東映まんが映画に出てきたようなキャラクターです。「白蛇伝」や「猿飛佐助」など、アメリカのアニメーターはちゃんと見ているのでしょうか。
エルトン・ジョンの挿入歌は、「ターザン」同様にナレーション的に使われています。キャラクター・ソングでない挿入歌というパタンは、今後も増えるのかもしれません。「ライオン・キング」よりも、ぐっと軽い乗りで、作品にマッチしていると思います。アニメらしい動きと色合いにあふれた、佳作でした。。
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