Bicentennial Man

アシモフのロボットものの短編(後に長編に書きなおされた)を映画化。しっかり、「ロボット三原則」も出てきます。アシモフのロボットシリーズは、初期のユートピア的な話だったものが、後期になると三原則の矛盾や、ロボットや人間の定義とは何か、など、重い話になっていきます。この「バイセンテニアル・マン」も、人間とは何かというのをロボットの立場から問いかける事で、人間性のあるドラマになっています。Y2K に一桁足らないのは許しましょう。
ロボット(アンドロイド)が実用化されるようになった近未来の、とある家事アンドロイド「アンドリュー」を主人公にした話です。頭の打ち所が悪かったのか、アンドリューは芸術に関心を持つなど、奇妙な好奇心を持つ「ユニークな」アンドロイドとして成長をはじめます。途中から、人造皮膚をつけるようになってから、ロビン・ウイリアムスが演じますが、どことなくアンドロイドの雰囲気を残した演技をみせてくれます。
ロボットを買い入れた家族の中で、下の娘「リトル・ミス」を演じた、Hallie Kate Eisenberg はアメリカの有名な少女スターで、ペプシの CM にも出ています。リトル・ミスとアンドリューの心温まる交流は、この映画の中盤をささえます。
序盤はファミリー向けのような雰囲気で始まりますが、物語が進むにつれてしだいに大人向けのしっかりしたドラマが展開されます。期待せずに見に行ったのですが、感動を呼ぶ佳作でした。
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