3月8日、やっと、今日、映画を観て来ました。
ホントは、今回主題歌を歌っている氣士団好きのHさんと一緒に行く予定だったのですが、
彼女は、私の仕事場の敏腕社員マネージャーなので、忙しく、また、アザラシが今日は
スイミングって事もあり、折角休みなのに一日も待ってられない、と
一人で朝一番の上映時間に間に合うように、映画館に行きました。

朝も昼も抜きだとお腹が空くので、西大和サティ、と言うショッピングセンターがすぐ近くにあり、
その中のフードコートで何か買おう、と思って映画館より先にそっちへ行きました。

ホントはミスタードーナツか、ケンチキを食べようと思っていたんですね。
でも、このフードコートの中にあるマク●ナルドは私の元の古巣と言うか、ここで採用されて、
家が近いからっていう理由で今の店に移ったので、ここの主婦マネージャーさんとは
顔見知りなんですね。

休みの日くらい、そんなもの食べたくないな〜と思っていたので、
どうか見つかりませんように・・・見つかって話しかけられたら、どうしても食べずには素通りできなくなり
ますから。
でも、結局見つかって、朝マックを買い、「ローレライを観に来ました」とか見栄を張って、
それから映画館へ。

時間ギリギリだったので、慌てて券を買います。
ええ、「ワンピース、大人一人」・・・・うわ〜、恥ずかしい。
(・・・なんだこの人、・・・・絶対アニメオタクだよ・・・・っ)
て券売所のお兄さんに思われたに違いないです。

で、それから館内へ。
「・・・・ん・・・・?」人の気配がない。
いくら平日でもまさか、私一人って事は・・・・・と劇場の中を見回すと・・・・

・・・・誰もいません。もう上映時間なのに。

って事は、今回の上映は私の為だけってことですね!
スクリーンのサンジ、独り占めですね!
ゾロサンシーンに奇声をあげようと、もだえようと誰にも見られない訳ですよ!
(係員の人には見られてるかも知れないけど)

一応、座席指定ですが、そんなの、好き放題です。
一番、いい位置に座りなおして、上映が開始されるのを待ちました。

お約束で、アニメ映画の宣伝が続き、途中、今の仮面ライダーの番宣の声が
中井さんだったので、「おお、中井さんだあ」と思いました。(何だ、その感想)

そして!
いよいよ始りました!

(・・・・なんだろう、この絵は・・・・)宣伝で観ていたけど、これは果たしてワンピースなのか。
見たことないアニメを見ているような気がしました。

ルフィの声だし、サンジの声だし、サンジっぽい顔かたちしてるけど・・・・
尾田先生の絵とあまりにもかけ離れている所為でしょうか。
これはワンピースじゃない、と言う感覚をまず、感じてしまいました。

まず、それが素直な感想です。
この絵で最後まで観るのか、・・・ちょっと悲しいな・・・と正直思いました。

でも、人間慣れるのか、諦めるのか、それとも絵はオカシクても、キャラの表情がやっぱり
尾田先生のワンピと同じだからなのか、何故なのかはわかりませんが、
話が進んでいくにつれ、あの独特な絵がだんだん気にならなくなってきたのです。

(・・・・なんだろう、この絵、この感じ・・・どっかで観たような気がする・・・)
特に、ゾロの動きにはどうも見覚えがあるな・・・・と最初の方で映画を観ながら
考えていて、ふと、その答えに気がつきました。

(・・・あ、ヒロシだ。ヒロシの動き方に似てる)
ヒロシ、と言っても、スポットライトを浴びて、自虐ネタを一人で呟いてるお笑い芸人じゃなくて、
クレヨンしんちゃんのお父さんのヒロシです。

映画になると、俄然カッコイイんですね、ヒロシ。
そう思うと、なんとなく、クレヨンしんちゃんの絵に見えてくるから不思議。

さて、そんなことよりも、お話です。
巨大な金魚すくいを制した直後、海に落ちたチョッパーをルフィが助けに行くんですね。

映画をごらんになった方は、きっとここで「サンジがさっき海に落ちてたよね!」と期待したと思います。

私もかなり期待しました。ここはお約束だろ〜と。
ここでゾロが飛び込んできたら、「それは違うだろう!」と誰もいない劇場の中で叫んでたと
思います。
そう、私や、皆さんの期待を裏切る事無く、人魚は現れました!
あれは人魚ですよね!どうみても人魚ですよ、人魚だと思った方、今、画面の前で手を上げましょう!



あの絵を見た途端、もう絵が云々なんてどうだっていいや〜あの映像が綺麗だったから
もうなんでもオッケー!と言う気になりましたね。
あれは、上がった後、服は濡れてスッケスケだった筈ですよ!
かなりヤラしい状態になってたに違いないです。

さて、それから。(話の筋はおいといて・・・・)

試練、試練とお前は言うが・・・・って訳じゃないですが、まあ、次は輪投げになるわけです。
ここで何故か衣装が替わるんですが、ゾロがジャケット着てるのに、なんでサンジは
あんな、どっかの王子様が身をやつして町にブラブラ遊びに来たような、
そんな粗末な服を着てるんですかっ。ウソップなんか、いい服着せてもらってるのにっ。

でも、ゾロサン的には「劇走コンドラで新婚旅行」みたいな感じ。
何ていうんですか、ベネチアを訪れた新婚さんは絶対に乗るでしょう、ゴンドラ。
ああいうゴンドラに二人で乗ってるんですよ!
嬉しいに違いない、サンジが腑に落ちないのは、きっとどうして自分が望んでいる事を
ナミさんが察してくれたのか、自分達のオイシイ関係を隠していたつもりがなんでバレてるのかが
腑に落ちなかったんじゃないか・・・?な〜んてヨコシマな事を考えながら、
甘く、スピーディな展開に心躍らせていました。

老人に翻弄され、サンジを足手まとい扱いしたゾロ。
足手まといっとかほざいてた割りに、老人相手に刀振り回して、挙句にうっかり負けそうになって、
鬼斬りを出す前にゲタかなんか投げられて、(避けろよ)
・・・・ミホークが見たら、どう思うんでしょうか、この映画のゾロ、なんだか頼りないんですが。

それはさておき。軽く、緊縛されたサンジが見れてそれはそれで嬉しかったです。
が、後々、内臓ぶちまけたりってグロテスクな表現もありだったんなら、
浮き輪で拘束なんてぬるいことしないで、あの浮き輪、スポ!ってはまってしまったら、
スルスル・・・・と体をもっと強く縛る細さに伸びちゃうっていうのはどうでしょうか。
しかも、端は鋭利な刃物になるのです。

そんなモノだったとしたら、もっとオイシカッタだろうな〜なんて思って、
勝手に想像してみたり。


さてそれから。
料理対決って言うから、ドキドキしてたら、話の筋には全く関係なくて、
おいしいモダン焼きをかっこよく作ってただけでした。
あんな鉄板の上での料理、チビナスはジジイにどうやって教えてもらったんでしょうか。

この勝負に勝ったら、仲間の居所を教える、とか、人質取られてるとか、
そういう壮絶な勝負にして欲しかったです〜
凄く期待してたのに〜〜。でも、華麗なケリ技も見れたし、ゾロサンもたっぷり堪能
出来たし、サンジの見所は今までの映画の中では結構ある方だと思います。

コミカルチックな映画から、どんどんホラーへと様子が変わってきます。
仲間がバラバラになるって言う展開がちょっと無理っぽいかなあ、と正直思いました。

ルフィをサンジが責める場面があるのですが、責任をルフィに押し付け、責めるようなサンジの
セリフを聞いて、「サンジは絶対こんな事、言わないよ〜」と思いました。
いや言うかな?アラバスタのとき、荷物取られて怒ってたし。どうかな〜〜。

仲間をバラバラにする、と言う目的があるんでしょうけど、子供じゃないんだから、
これくらいの事でバラバラになるようなルフィ達じゃないと思ったんですよね。
ま、それはさておき。
100人の狙撃手に狙われて追い駆け回される、と言うシーンなのに・・・・。
結構、シリアスなシーンなのに・・・・。

ゾロが・・・・ゾロが・・・・
まさか、ゾロがあんなにオイシイところを持っていくなんて・・・・

劇場で一人、大爆笑してしまいました。
しばらく、嫌な事があってもあの髪型を思い出せば、辛い事を笑顔で乗り切れそうです。

似合うじゃないですか、リーゼント!
笑っていい場面じゃないのに、思いっきり大爆笑してしまいましたね!
あれ、カードで売り出して、いや、ぬいぐるみにするか、ゲームの隠しコマンドで
「リーゼントゾロ」を出すか、なんにせよ、この映画だけで終わらせるには惜しい髪型でした。

ルフィのアフロにも笑ったけど、ゾロのリーゼントも強烈でした〜。

それから、花って言ってましたが、とうてい花には見えない物体に
サンジ達はいつの間にか、取り込まれてしまいます。
その経緯もちょっと弱いな〜と思いました。

100人狙撃手がいても、勝てると思うんですね。
その前に人質を取られるとか、身動きしにくい怪我とかをさせといて欲しかったです。

確かにダメージ与えても死なないヤツばっかりですから、大変だと思うんですが、
いつもの賢いサンジなら、あるいはロビンちゃんなら、彼らが何故不死身なのかを
まず考えるでしょうし・・・・とにかく、全体的にゾロもサンジもナミも戦闘能力を
ここぞ!と言うときに見せるって言う展開にはなりませんでした。

そう言う意味で言うなら、「動物島のチョッパー王国」はそれぞれのキャラの見せ場が
ちゃんとあった映画でしたっけ。

でも!それ以上に、徐々に「リリーカーネーション」に取り込まれていくサンジが美しかった!
だから、戦闘シーンが無くても全然オッケーですっ!

あの絵だけに、その首筋とか?鎖骨とか?鼻筋とかがとっても綺麗で、
きっとそこだけ見たさにDVDDじゃなく、ビデオを買うかも知れません。

目に焼きついたけど、こんな感じだったかな〜〜


去年の映画では、なんだか萌え残り的な気持ちがあって、
それで「闇を斬る力」を書けたんですけど、今回の映画はこれだけで充分満足して、
妄想が沸いてこないので、きっと、いいワンピ映画だったんだと思います。

それが証拠に「・・・・次、またいつ観に行こうかな」って観た直後に思いましたから。

ネタバレ承知で読んで下さったまた観てない皆さん、
また、既にごらんになっている皆さんも、最後まで読んで下さってありがとうございました。


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