漫画について雑談　〜こんなん読みました。〜

　　古きしきたりや考え方が残っている中に新しい空気が入ってくる時代。
そんな考え方や習慣の交錯した時代の北京に生きる人々の
切なくも力強い生き様を描いている

　　古い風習を未だ当然と信じる年配と新しい風にふかれる若者。
しかし社会は未だ古く、、、というなんともすごい時代の若者の生き方、生き様を見せている。
この作品は２巻からなるのだが
１巻は上のような若者の生き様を京劇というものを中心につづっており
２巻（女児情）は女性の苦労を中心においている。
もちろん両方とも時代や社会の圧迫が強い物語。

　　当時の中国にタイムスリップでき、
主人公や物語の中のキャラの感情や妥協、反発や苦労が伝わってくる。

　　若者といっても大学前後で青年といった感じで
全体的に大人っぽく、静かに激動する漫画。
さらに絵も綺麗だし各話のタイトルも風流でお洒落。

　　「女を裸にして絵を描くなンて」

　　お茶目なお母さんと ちびっこ娘と 大阪人と 広島人＋αが送る日常４コマ漫画。
笑えます。

　　茶目っ気たっぷりのお母さんのはからいで急に家族が増えるという無茶な展開。
それさえもありに感じてしまう日常、ありに感じてしまうキャラクター。
ボケキャラ、ツッコミキャラと基本を踏まえつつ
新たに変な性格のキャラが増えてゆく。
今後も楽しくなっていきそう。

　　４コマのポイントの一つとしてタイトルというものがあるが
それが凝ってる。
タイトルも４コマのネタの一部です。って感じ。

　　茄子というお題でお話を書いているのではなく
いろんなお話に茄子が出てくるといった感じの茄子オムニバスです。

　　いろんなおはなしが詰まってます。
田舎暮らしのおっちゃんの話。若隠居をもくろむ青年の話。
自転車レースの話。茄子とのバトル。。。などなど
なにか意味がありそうでないような普通のお話。
大きな視点の話からほんの些細な話まで。
それらが１冊にまとまってるから楽しくいろんな気持ちで読める。

　　それぞれの話とも、日常の何気ないかんじの行動、
会話、考えでキャラが動いており、そのキャラ毎の日常を感じさせる。

　　絵には多少（？）のクセがあって
読みにくいわけではないが物語に入りにくいと感じさせるところはある。
が、その分、一度入り込むとその絵のタッチに中毒気味になるかも。

　　総合としてはいろんな人生を感じられておもしろいと思う。
　「若隠居って何だろう」

　　めっちゃいいひととゆーか何にでも真面目な主人公が大手の会社に就職し、ありえない行動を
しながら成功して行く話。

　　ジャンルはコメディとシリアスとで迷いましたが、楽しく読めるという点でコメディにしました。
やっぱり人と違う行動をして腹の立つ上司をぎゃふんと言わせ人助けをして成功していくのは、
気分的にすっきり気持ちのいいものだ。
キャラクターも結構いろんな人がでてて楽しい。
社会ものは人間関係が複雑になるが、分かりやすい複雑さなので気軽に読める。

　　社会系のマンガだが絵は可愛いと思う。
考えてることがすれ違うなんてよくあることだが、なぜかずれてても上手くいくことが多い。
このマンガはそれがよくあらわされている。
もちろんわかりやすいように楽しいように単純なバカみたいなすれ違いにしてあるのでおもしろい！
また細かい所だがいいポイントで小ネタをいれてくるのがうまい。
（例：いまから飛行機で旅立つぞ！！よしっ！ってゆーところでゲートに入るときの持ち物検査でひっかかったり。。。）
表現の仕方が上手いとゆーのもあるでしょう。
「どーしてそー　あなたはいいひとなのよぉぉ！！（怒）」

　　ただ、くさいセリフが苦手な方は止めておいたほうがいいかもしれない。
けど、くさいセリフ以外にもいいとこがあるので読んだほうがいいかもしれない。

　　不思議な少年がいろんな人間の欲望や本性、感情をみながら、人間って不思議やなぁってかんじになる話。

　　という風になんとも意味深な漫画です。
山下和美先生のなんともいえないギャグはこの漫画ではほとんどありません。
シリアスな話中心なのでだろうと思う。
でもたまに入るギャグはやはりこの先生ならではの秀逸なものです。

　　動物は行動生態学から種の生き残りというものを第一に考えて行動している。
しかし、人間はものを考えることができるが故に変わった行動をとり、変わった感情をもつ。

　　人間は普段、常識や道徳というものがあり、あまり人間という生き物の本性がでていないけど
本当に普通の動物のように（本性に忠実に）行動すれば・・・
自分が有利になりたい、幸せになりたい、他人が妬ましい、羨ましい　などなど
そういう人間の汚い？暗い？（けど本性の）部分を作品中にだし、なぜ人間はいろんな行動をするのだろう
というかなり人間の行動の本質（逆に不思議さ）をあらわしている。
また、そういった暗い部分だけでなく人間の綺麗？といわれる感情についてもあらわしている

　　とにかくそういった感情の汚い、綺麗というものは人間の決めたもので、
そんなのにとらわれず感情で行動するのが
本当の人間らしい行動であり生き方なんじゃないのかなぁ　といった感じの漫画です。

　　全体的に紹介したけど、この漫画はオムニバス形式になっていて、要するに短編が集まっている。
だからひとつひとつの作品、またそれを通して全体を、みんな違う解釈をするやろう。
「私がもし今笛を吹いたなら・・・どんな音色かな・・・」

　　病弱な１２歳の女の子が歌手になろうと頑張る漫画。
しかし死神さんによって寿命が一年とつげられる。

　　というふうに、あきらかに緊迫してそうなのだがそこは種村先生。
めっちゃほんわかしてます。
そう、寿命などを感じさせないぐらいに。

　　物語をこわしてしまうほどのギャグはなく読んでて楽しくなる感じのギャグなので いいかんじにさくさく読めてしまう。
芸能、特に歌手ものなのでもちろん歌がでてくる。
歌を表現するのは難しいとおもうが、これからも表現の仕方を模索していってほしい。

　　恋愛にしろ芸能にしろファンタジーにしろこれからどうなるのかが気になる。
特に今の時点ではファンタジー面かな。
ファンタジーがどうからむかによって、面白さがかわるとおもう。
「泣く子もだます死神コンビ　ねぎラーメン」

　ちなみに「柱」（少女漫画特有のページの左端にたまに雑談とかがのってるやつ）が多いので
種村先生ファンならさらにたのしめます。

　　児ポ法改悪をものとも思っていない漫画。
改悪の暁には真っ先に書店から消えるでしょう。

　　お兄ちゃんが大好きな（行動が）かわいい妹と妹好きのやたら変態な兄の話。
妹の行動は尋常じゃなく可愛い。しかも現実にあるしぐさを可愛く追求した感じ。
兄の行動は普通に変態。しかも妄想によくある変態さ。（現実にはないと信じたい）

　　この漫画の見所は超よこしまな兄（大人）と超純粋な妹（子供）の関係でしょう。
まぁその関係を描くためになぜか魔女っ子モノになるのだが・・・
しかもすっごい私利私欲な魔女っ子モノ。
基本的にはギャグ＆エロです。
適量なヲタなネタも個人的にはいいかんじ。
妙にヲタネタが多くても困るし（それを売りにしてる漫画は別、「勝手に改造」など）、
結構適量かついい具合にはいってると思う。
作者のめっちゃ楽しんで欲望のままに描いてる様子が目に浮かぶ。
「どこの世界にＧ−３装着して魔女試験受ける魔女がいるかーっ！！」

　　最後に、、、すくなくとも児童に対する性表現が許せない方や
ちっちゃい女の子の可愛さに興味のない方にはオススメできません。

　　動物ギャグといっても「動物のお医者さん」や「ハッスルでいこう」等とは全然ちがう。
つーか、アニマルを用いたエニックスギャグ漫画と書いた方がわかりやすいか・・・
テンポのいいボケとツッコミでサクサクとすすんでいく感じ。

　　若い作者なのだろうか、画力的にはいまいちな気がするが、一巻のなかでも後半になると
絵が安定してきてるとことか中表紙からみても、これからに期待できそう。
ツッコミがよく、かなりボケを生かしてると思う。

　　動物の生の声を聞いて動物を助けたりする漫画、、、のはずなんだけど・・・笑

　　昔すごい幅跳びの選手だった主人公が高校で幅跳びをあきらめ、
だらだらと大学生生活を送る。
そんななか陸上友達の女の子や謎の女子高生にジャンプすることを強制？される漫画。

　　変なおもしろキャラや女の子に囲まれ、楽しそうな生活。
主人公はダラダラしてるのになぜか毎日がいろんな出来事であふれかえり
学生らしく時間すらも無視してイベントが始まったり息つく暇の無い生活が味わえる。
それらのイベントのいたるところに
ダッシュ＆ジャンプが入っているところがテンポも良く上手い感じ

　　むっちりな体、ブルマ、ぱんつ

　　いろんな行動における見せ方が異常に上手い。
スピード感、遠近、アングル、ジャンプの静と動などなど。。。あと、、、エロい
　　「体操着めー・・ちくしょー・・ああ〜」

　　忘れたい記憶、忘れられない記憶、辛い記憶、怖い記憶、、、
この漫画の主人公かずいは他者の記憶や精神を破壊できるお医者さん。
かずいのとこには上記のような辛い記憶を持った人や精神的にまいってる人が相談しに来る。

　　この世には精神的におかしな人がいる。
それは精神的に危険な人だけでなく
そのような人によって心に傷を負わされ、精神的にまいってる人もさす。
後者のような人を救おう、楽にしてあげようとして
前者のような人と出会い、、、
記憶を消せるという特殊能力を優しくも攻撃的にも使う点が興味をそそる！
ストーカーや、脅迫、虐待、殺人
などこの世の暗い部分の話が中心。

　　漫画として見ると、
同居人、虎弥太とのほのぼのライフがさらに相談者のサイコホラー的生活を怖くしている点が秀逸。
虎弥太はほのぼのキャラというだけでなく
逆に異常なキャラクターとしての存在（セリフ、行動）で作品全体の異常さを引き立てている。
未完の作品というのが非常に残念

　　「・・・彼女はつらいだけの記憶を無理やり思い出させられたのです」

　　両親の離婚で転校することになり彼氏と別れ、傷心中のヒロイン、花だが
転校して引っ越した先のアパートのお隣さんはなんとクラスの担任、新ちゃん（♂）
お隣だし担任だし、で仲良く登校したり、いろいろ相談したり、
そんなこんなで新ちゃんに魅かれていく花。
だが、新ちゃんは生徒と仲良くするも特別にはならないように壁をつくる。。。

　　相手の言葉や行動に一喜一憂っぷりがいい。
作者の得意な何気ない日常的な会話はテンポもやりとりもよく話に移入させられる。
ストーリー的にもライバルが現れたり、いろんなイベントが起こったりと全く飽きない。
常にヒロインと一緒になって起こり来る出来事に一喜一憂。
５巻しかないが密度が濃く。大恋愛度は高い。
正当恋愛モノとしてヒロインの気持ちの表現と相手の気持ちの不明さがきっちり表現されててよい。

　　新ちゃんが頼れる大人な男で、でも友達のように仲良くなれる先生で、、、かっこいいしいい人

　　内容：「オススメボーイフレンド（２編）」と「頼ちゃんは叶わぬ恋をしている」と「描き下ろし猫漫画」

　　ヒロイン貴恵はいきなり荒木に恋をする。
恋愛に無頓着だが素直な荒木と不器用な貴恵の
仲のよい何気ないダラダラとした友達関係。恋愛なんて無い関係
そんな荒木が恋愛感情？らしきもの持つ。。。相手は。。。

　　仲のいい友達関係の発展が恋愛関係？
この作者は何気ない友達関係、セリフを描くのが上手い。
シリアスなセリフもバカなセリフも。
あーこーゆー仲のいい奴らっているなーって感じ
この作品の後編は荒木が主人公みたいな話で
「よく考えてみたら俺って○○のこと好きなんじゃね？」と恋というものに気づく瞬間がいい。
それにより荒木の恋に対しての無頓着っぷりがじわじわとあとから感じられる。
前編でヒロインが荒木にいきなり脈絡もなく恋をするのと対照的というのもおもしろい

　　「頼ちゃん（以下略」の方は先生の短編集？「バラ色の明日」１巻にある話の続編。
先に元の話を読んでいて続編という形で読んでしまったので、これ単体で読んだ感覚はわからない。
けどこれ単体としても十分読めそうな感じはする。
元の話は主人公の友人関係の話で、今回のはいとことの話がメインだし。
眠り続けるある女性に片想いの主人公だがその女性にはすでに相手がいる。
主人公は女性の口から直接フられたいと願い目覚めるのを待ち続け、片想いしつづけ、、、
いとこの女の子はそんな主人公に片想い中。そんな話。
元の作品同様静かなおちついた感じ。

　　「描き下ろし猫漫画」はネタ