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湖面に映じるひかり、おもい
RPG「幻想水滸伝」シリーズのコーナー。
シリーズに関するトークやなんかをつらつらと書き綴っています。
とりあえず現在の取り扱いは「V」のみ。
Last Update:07/08/27

作品トーク
シリーズの各作品に全般についてのPATが考えたり感じたりしたことを書き綴っています。
幻想水滸伝V
ファレナ女王国 ─その王族と国家─
<その1>

今回の王子はシリーズ初の支配階級主人公。
その辺のこともあって、今回は物語を「国家」と視点から見る機会が多かったように思います。

実は結構ゲームをやりながらこういうことを小難しく?考えるのは好きです。
もともと司馬遼太郎先生の「街道をゆく」辺りから入って、
宮本常一先生や増田史郎先生といった諸先生の著作なんかを愛読していますので。
歴史や人の営みには何らかの「必然」がある。
それは地理的な要因であったり、文化的要因であったりするわけですが。
それらの必然とは要因とは何か?
そういうことに思いを馳せるとただそこにある多くのものが違って見える。

というわけで、まずは王子とその家族達、ファレナ王家やファレナ女王国そのもののお話。

もっとも、「王家」なんですが、あんまりその色は濃くないですね。
アルママもフェリドパパもフレンドリー気味(特にパパが)なのであまりそういう感じはなく。
あとは作品全体としても露骨にそうした部分をあまり出さないようにしている感じはありますね。

確かにアルやフェリドのフレンドリーな部分、
親しみやすい、国民に愛される王族としては悪いものではないでしょう。
そして、それでいてアルやその娘のリム、更にはサイアやハスワール達王族の人達には
ちゃんと独特の「威厳」も備わっている。
そしてアルやフェリドはそうした元首としての立場に胡座をかくのではなく、
更によき国にしていこうとしている。理想的な国家元首(とその一族)ではあると思います。

言い換えて歴史としてみると、前女王までの所謂封建的国家からの変革を
支配者側から行おうとしたのがアルとフェリド。
具体的には「幽世の門」といったような女王国そのもの「闇」の部分の払拭、
更には威圧的な対外政策から友好的なそれへ。
恐らく経済的、政治的な改革も考えていたんでしょう。

そして、その改革がファレナに大きな波紋を投げかけた、と。
貴族といった特権階級にとってはそうした改革は自らが握っていた既得権が侵害されることに
繋がるでしょうし、政治的にも民主的な議会などが出来てしまえば影響力も著しく減少するでしょう。

そうした貴族達のアルシュタート治世への不満と自らの欲望が引き起こしたのが
「V」の物語の悲劇ではないか、と。

バロウズ派はこれまで通りの一部の特権階級による国家支配の体制の維持を
意図していたのでしょう。経済的な影響力は巨大だったわけですから。

一方で軍事的な影響力が大きかったゴドウィン派は少しユニーク。
マルスカールやギゼルの発言を見る限りでは、
別に自らの権力や影響力の拡大「そのもの」は彼らの目的ではなかったわけで。

彼らの意図したところは恐らくアーメスなどの領土拡大を意図した国家に囲まれた国を守り抜くため
女王を中心とした強固な国家を作り上げること。
その為にはアル・フェリド夫妻の様ないたずらに親しみやすい王族では困る。
女王や王族はもっと強烈なリーダーシップで国を、国民を引っ張っていくようなものでないと。

ただ、その為の「手段」として自らの権力や影響力を掴む必要があった。

そして大貴族同士の暗闘に、更にはクーデターに。
最終的には、バロウズ、ゴドウィンの二大貴族は倒れ、
大貴族のしがらみから解き放たれたリムスレーア新女王体制が打ち立てられるに到った。

これが「V」の物語。

本編以降は恐らくリムの治世下でファレナ女王国は
俗に言う「民主化」の様な改革が行われていくんではないでしょうか?

「騎士長ED」での王子なんかは恐らくその最先鋒に立って行くんじゃないかな…と思えますね。

(07/05/01up)

<その2>

ファレナ女王国、そのモデルとなった国について徒然と考えてみました。
あくまで個人的な印象と考えで。

まず一番の特徴といっていいのが「女系」。
前近代の昔には多少はありましたが、時代が進むにつれてほとんどなくなっています。
やはり日本人にとって馴染み深いのは日本の「卑弥呼」とかの時代でしょうか。
ファレナ女王国も「紋章」に依る一種の呪術国家的要素も強いですし。

次に国民の独特な名前の音。
聞いた感じの雰囲気ではペルシャ辺りの感じでしょうか。

そして個人的な大穴がアステカ帝国。

アステカも宗教的には太陽を主神としています。
そして、ファレナも(紋章とはいえ)太陽を中心としている。
 # もっともアステカは単純に太陽だけではないのですが

そして、アルシュタート体制以前の血みどろと言ってもいいような歴史。
これは太陽(の紋章)に血を捧げていた、と言ってもいいんじゃないかな、と。
むしろ、太陽の紋章の隠された意志、の様なものがそうさせていたのかもしれませんが。
ともあれ、太陽の紋章による「恩恵」の裏にはその強大な「力」に伴う「恐怖」もあったのだろう、と。

アステカもよく知られているように太陽に生け贄を捧げ続ける、ということで
「恐怖」と「武力」によってその国家を維持していました。
そしてその生け贄さえ捧げ続けられ、アステカ帝国という国家さえ続いていくのなら
その強大な国家による繁栄と平和は約束されていたわけで。

今ひとつまとまりませんが、個人的にはファレナ女王国は、

(邪馬台国時代の日本+(古代)ペルシャ+アステカ帝国)÷3

といった感じなのではないかな、と。

(07/08/28up)

キャラトーク
個人キャラについてのPATの私的な印象などを書き綴っています。
とはいえ、自分の贔屓カップリングのキャラについてが多いので「個人」キャラトークかは微妙。
幻想水滸伝V
王子

さて、我らが主人公、ファレナ女王国の王子。
悲運の、といってしまっていいのでしょう。

デザイン画では、発表当初に一部では
「もしかしてシリーズ初の女性主人公!?」ではないかなんて話が出るほど、
かわいくかつ中世的な王子ですが、
ゲームのポリゴンでは微妙に男らしく?アレンジされていてカッコいい。
で、折々に見せる笑顔がまた…。
健全な成人男性たる私ですら微妙に照れましたとも。
女性ならイチコロだろうなぁ…。

で、その明るい笑顔から想像される様に、
表向きは明るく前向きで素直な少年……に見えますが、
実は根っこの部分では結構くらい、内省的な性格ではないかと思っています。

以前は(王位継承権はないものの)一国の王子として、
ゲーム本編では成り行きでとはいえ一軍のリーダーをしなければならないわけですから
人の期待やなんかも自ずから受けざるを得ない。
そんな中である種の「処世術」として知らない間に人当たりのいい行動をとるように。

とはいえ、本来は10代の少年(しかも親が親なので甘やかされ気味なお坊ちゃん)、
一事が万事そつなくこなせるというわけでもなく、
色々と思い悩むこともあるんじゃないかな、と。
自ら望まないのに人にいい顔せざるを局面も多々あるでしょう、
仕方ない、とはいえ自分の「国」と相争わなければならない、
そこにどれだけの気苦労のやら、我々しもじものものには計り知れません。

多分、夜には一人自らの運命を呪い、声をあげて泣き叫ぶことも、
幸せだった日々を思って静かに枕を濡らすこともあったでしょう。
プレイ中、本拠地の自室で寝るときの暗転の際はそんなではないか、
などと考えてみたものでした。

で、王子のそういう部分をフォローしたのがリオンじゃないかな、と。
ある種「妄信」にも近い彼女の王子評ではありますが、
どうしようもない、持っていく場のない怒りや悲しみといったものは
そういう全面的かつ一心な信頼、信用の様なものでしか
癒やされないんじゃないでしょうか。

…と、王子のキャラトークのつもりが
カップリングトークになり始めたので
この辺りでリオンのキャラトークに(苦笑)

リオン

というわけでリオンです。

実はプレイ前は特にどうとも思っていないキャラでした。
そもそも私はゲームのプレイ前には出来うる限り情報を仕入れません。
初プレイ時の楽しみが半減しそうで。
ですから実は名前すら知らなかったという。

ムービーでのちょっとした仕草の動きがかわいいんですよね。
あとは、移動時にちょこちょこついてくるのが…。
というわけで気が付いたらお気に入りになっていましたとさ。

スキルとかでも優遇しまくりだったので滅茶苦茶強い上に 王子を回復しまくりだったので、
うちの本拠地には「一番敵を倒した」と
「一番癒やした」の二つでリオンの像が立っているわけですが。

で、王子にとってのリオンの存在というのは
先に書いた通りだと思っているのですが、
一方でリオンにとっての王子、というのはどういう存在なのか、と。

これは自分のトコのSSでも書いている(書こうと思っている)ことなんですが、
リオンにとっては自分が自分でいられるようにしてくれた存在、
それが王子なのではないでしょうか。

物心のつく前から「幽世の門」で過ごしてきたリオン、
恐らく王子と引き合わされた幼い頃には
およそまともな少女とは言えなかったのじゃないかな、と。
命じられた通りにひたすら人を密かに殺すためのマシーン。
オボロ事務所の面々やドルフの様子から見るに
恐らくまともな「ココロ」すらなかったのではないかな、と。

そんな彼女に「ココロ」が目覚めさせていったのは
恐らく幼い頃の王子(やその他の王族、女王騎士の面々)との
想い出だったんじゃないでしょうか。
人と過ごし、ともに喜び、悲しむこと。
自分以外の誰かや街、国を大事に思う心。
そういうものは人との関係の中でしか醸成できないもの。

そんな人々の中で一緒に育ってきた王子はやっぱりリオンにとっては特別。
(そうであって欲しいという私の希望が多分に含まれていますが…(^^;)
同じ生活で、同じ視点で育ってきた。一緒の想い出が一番あるのも王子でしょうし。

うーん、やっぱり個人キャラトークにならない(^^;

というわけで多分続きます。


王リオ好きに20の質問
葉月すぐりさんが主宰しておられる「王リオ同盟」で配布されています。
王リオ好き自己主張をすべく答えてみました。
Q1.まずはお名前を教えてください。
PNはR・山田一郎といいます。
HNはわか、とかあ〜るとか。
Q2.貴方のところの王子の名前は?
ティエ王子。
何となく直感で。

# ちなみに坊ちゃんは「ドモン」、
# 2主は「ルウニィル」、
# 炎の英雄は「アシュレー」、
# 4様は……なんだっけ?

Q3.彼の性格などの設定がありましたらどうぞ。
表向きは明るくて前向き。少し天然。
でも実は結構内向的というか内省的ではないかな、と。
一人になると色々くどくどと悩んでいそう。
# で、それをリオンがフォローする、と
Q4.王子とリオン、どっちが好き?理由なんかもお聞きしていいですか。
強いて言うのならリオン。

いやまぁ、やっぱり健全な男子ですから。
男よりは女のがいいでしょ?

でもやっぱり二人で一緒がいいのですが。

Q5.王リオにはまった切っ掛けは何ですか?
最初は移動の時にちょこちょこついてくるリオンがかわいいな〜と思ったとこから。
Q6.王子とリオン絡みで好きなシーンは?
決戦前夜でしょうか。
微妙に涙腺緩みました。
Q7.これぞ王リオソング!って思ったもの、あります?
皆谷尚美さんの「ちいさなまほう」。
ノーマルED後の王子の心境かな。

というわけで?、自分のとこの王リオSSのタイトルにしていたり。

Q8.王子の髪の毛は誰が結ってると思う?
リオン。

……と即答したいところですが、小さな頃はリオンがやっていたけれど、
年を経るに従って王子にちょっと照れが出るので最近は王子が自ら。
でもリオンは密かに自分が結いたいと思っている、とか。

あ、なんかSSになりそう(笑)

Q9.オープニングのフェリドに抱きしめられている幼いリオン。あれは幾つくらいだと思いますか?
アルとフェリドの「幽世の門」解体命令の頃。つまり8年前?
詳細は「ちいさなまほう Chapter.1」参照のこと(宣伝!宣伝!!)
Q10.彼女と王子のお互いの第一印象って、どんなものだったでしょうか。
リオン:「………………」

基本的にまともな感情がなかったのではないかと思いますので
ほとんど何も感じなかったのではないかと。
思った、というか感じたとしても、「誰?」もしくは「何?」程度かな。


王子:「誰だろ?ちょっとかわいいかな…、でもなんだかちょっとこわい?」

興味はあるんだけれど、でもちょっとこわい。
でも恐らく出会った頃の王子はあまり同世代の友達とかがいなかったでしょうから
ちょっと興味のが勝っているかも。

Q11.リオンに片想いしてるらしいロイ。彼の想いに、王子は気付いていると思いますか?
最初のうちは気付いてないんじゃないかな。
でも途中からは「もしかして……?」。
そのうちに「リオンは譲らないッ!!」とか言ってくれれば嬉しい。
Q12.じゃあ王子はロイに、どんな態度を取ってる?
そりゃ、極々ふつーに接しているでしょう。
でも、隣にはリオンがいる、と。
ロイ君不遇〜♪
Q13.王子とリオンが自分の想いを自覚するのは、いつごろでしょう?
王子はやっぱりリオンの戦線離脱時。
自分にとってリオンがどれだけ大きな存在だったのかを知って。

リオンは基本的には自分では自覚できないんじゃないかと。
それこそ王子から告白されてはじめて、
「え……─!?じょ…、冗談ですよね…?」って感じ?

Q14.王子とリオンの身長差はどれくらいを希望しますか?
あまり考えたことはないのですが、ちょびっと王子が高いくらいでしょうか。
Q15.ドルフに刺され重傷を負い、リオンが傍に居なくなってからの王子の心境は?
Q13に書いたとおり。
Q16.リオン静養中に目安箱に彼女から届く手紙は読みました?
読みました。
ちょびっと涙腺緩んだのです。
本格的に王リオを意識しだしたのはこの手紙読んでから。
Q17.あのバッドエンド(ノーマルエンドと言う方が正しいらしいですが)は見ましたか?見た方は感想をお願いします。
108人ED見てから、ノーマルEDはどんなんかな〜とやってみて………。




号泣。
順序間違えた〜〜〜〜〜〜ッ!!
Q18.ゲーム中でこんなのあったらよかった!という王リオシーンはありますか?
結構本編でお腹一杯かな〜と。
妄想は色々していますけれどそれをゲームで見させられるのはちょっと違うかな、と。
ですが、強いて言うのなら太陽宮がまだ平和だった頃の極々普通の二人の日常、とか。
Q19.あと1つで終わりです。これを見ている方へコメントをどうぞ。
わざわざ読んでいただいてありがとうございました。
それなりに自分の王リオにかける愛情?を込めてみたつもりですが
少しなと楽しんでいただけたでしょうか?
Q20.お疲れ様でした。最後に一言、王リオへの愛を叫んでください。
幻水でここまではっきりとした形でカップリングではまったのははじめてです。
プレイ直後にはそれこそ王リオ妄想で頭一杯でしたからッ!!

実は今でも二次創作意欲は満々で、執筆時間が確保出来ないのが専らの悩み。





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