大和川水系の水質調査
硝酸
硝酸は硝酸塩として含まれている窒素のことで、水中では硝酸イオンとして存在しています。種々の窒素化合物が酸化されて生じた最終生成物で、富栄養化の原因となります。硝酸は人体に悪影響を及ぼす可能性のある物質で、乳幼児や高齢者など胃酸の分泌が少ない人が硝酸性窒素を摂取すると、簡単に体内の還元菌により亜硝酸性窒素に還元され、メトヘモグロビン血症を起こし窒息状態(チアノーゼ)を引き起こします。この症状は赤ちゃんの唇が青くなることからブルーベビー病とも言われています。高濃度の硝酸が検水から検出されると、農薬や化学肥料、畜産排水や生活排水等によって非常に汚染されているといえます。
硝酸の濃度はパックテストによって簡単に調べることが出来ます。
1.検水30mlをビーカーにとり、硝酸測定用前処理剤を入れます。
2.加熱して2分間沸騰させます。
3.常温になるまでさまします。
4.チューブ先端のラインを引き抜きます。
5.穴を上にして指でチューブの下半分を強くつまみ、中の空気を追い出します。
6.そのままの状態で穴を検水の中にいれ、つまんだ指を緩め、半分くらいまで検水を吸い込ませます。
7.かるく5〜6回ほど振り混ぜて3分待ち、標準変色表と比較します。
3分後にポリチューブ内の水の色を標準職と比べ、一番近い色の値が検水の測定値になります。
3分
<参考文献・資料>
共立パックテスト使用法 共立理化学研究所
浄水器はナノテクノロジーの逆浸透膜浄水器!
株式会社クリスタル・イーオン(2004.10)
地球環境白書『最新 今「水」が危ない』
学研ムック「驚異の科学」シリーズ
学研(2004.12)