恵心院
参考資料:宇治市の観光案内、源氏物語ミュージアムの展示資料
宇治巡検(新歓巡検)
真言宗 智山派 恵心院(えしんいん)
 恵心院は,弘仁13(822)年、弘法大師が開基した真言宗智山派に属する宇治古刹で、当時は「龍泉寺」と称されていた。
 その後種々の戦火に遭い,寛弘2(1005)年、比叡山横川の恵心僧都(源信)によって再興され、寺号を「朝日山恵心院」と改名された。
 恵心院は安土・桃山時代には豊臣秀吉の庇護をうけ、また、江戸時代に入って、淀藩主永井氏の庇護を受けて伽藍の整備がなされ、徳川家康らの庇護を受け繁栄したが、今では永禄2(1559)年造営の本堂及び楼門を残すのみとなっている。
 この恵心僧都(源信)は源氏物語の宇治十帖のなかで浮舟を助けた「横川の僧都」のモデルといわれている。また、現在の恵心院では、住職自らが植えられた四季折々の草花や花木が訪れる人の心を癒している。
左・右:恵心院
恵心院は真言宗のお寺なので、「南無阿弥陀仏」ではなく「南無大師遍照金剛」となる。