てるてる坊主

2005年7月3日

我が家の軒下には二つのてるてる坊主が吊るされている。勿論、逆さを向いた状態である。

吊るしているのは小学校4年生と、幼稚園年長の息子達二人だ。梅雨に入ってからの渇水で

大好きなプールに今だ水が溜められていないらしい・・・うん、我が子ながら子供らしくけな気で

かわいらしいものである。

しかし!

雨が欲しいのは息子達だけではない! 父ちゃんだってもっと欲しがっているんだぞ!

息子達には言っていないが、軒下に吊るされた逆てるてるさん二つに毎朝願を懸ける

毎日であったのだ。

前回釣行したのは、ほぼ1ヶ月前の6月5日の川迫であったのだが水はと言うとこんな状態であった・・・

 

どない釣んねん!!??

と言いたい光景ではあるが、実際はもっと上流に行けば水も少しは有りルアーを

泳がせるくらいの事は出来た。

しかし、もはやここまでくれば魚を探すのではなく、水を探してウロウロするのが関の山。

暫く釣行は止めて、まとまった雨を待つ事にしたのだが・・待つ事約一ケ月(長かった・・)やっと

金曜日からの雨がまとまり、喜び勇んで釣行する事にした!

そして今日の川迫を見て欲しい!



ようやく流れが帰ってきている。

『 よっしゃ〜!!』

気分を良くして更に上流に移動、いつもの場所から川に入る。途端に雨足が強くなる。

昨年の台風の影響がまだ残り、流れの幅はさほど無い物の二日続けての雨の為にわりと流れが速い。

よってかなり上流を向いてキャストし、速い流れにルアーを流しながらのアップクロスで攻める事にする。

上流対岸に沈む岩を目掛けてキャスト、非常に調子が良いのか1投目から狙い通りの所に

ズバリキャスト成功!

すると着水と同時にいきなりルアーに当りが!

なんと、幸先の良い事か釣り上げて見ると今年初のサイズが22cm〜23cmのイワナであった。


(2005年度初イワナです。)


(対岸に沈んだ岩から出て来ました。:画像中央部)

いきなりの釣果でテンションが上がりまくった私は、気分良く釣り上がりながらキャストを繰り返す。

すると数投目で又もや当り!逆てるてるさんありがとう!

今度は、横幅もそこそこある良形アマゴちゃん(20cm)であった。


(本当に久しぶりのアマゴちゃんです。)

それからと言うもの、狙うポイントにキャストが成功すると必ず魚達の反応が有り

今年の天川釣行の中で一番の高活性に驚くのは良いが、腕が悪いせいかバラシの連続である。

2匹目以降しっかり喰いついてくれない事にイライラしていると、急に当りがピタッと止まりだす

良かった時間はほんの1時間ちょっと程の間だけであった。

それにしても降れば良いと言うものでは無い!『逆てるてるさんもやね〜降らすにしても限度が

あるがな!』っと、怒って見ても状況に変わりは無く、降り続く雨はどんどん強くなり始め

流れは益々速くなる。

ルアーを操るのも非常に厳しくなり、魚の後追いすら無い状況である為これ以上の釣行は

断念する事にした。

 
(増水の川迫)

餌釣り師2人に会って色々と情報交換したが、釣れるのがチビアマゴばかりだと言って

2人共嘆いていた。

大きな奴はどこに行ったのだろう?1人の餌釣り師が言っていたのだが、朝早くに相当腕利きの

餌釣り師が入っていたのではないだろうかとの事、ゼロ釣法とか言う奴で根こそぎやられたのでは

無いかとの事であるが、実際はどうなのだろう?確かに私を入れた3人の当りが止まりだした地点は

一致していたのではあるが・・・

車に帰る途中、巡回の漁協のお兄さんと会い更に情報交換。

今日の釣果はあまり出ていないそうで、昨日の土曜日は凄く良かったらしい。(くそっ!!仕事やがな!)

パラダイスからの私のズレは、7月になってもまだ調整出来ていない様だが、あの1時間程の

高活性は久しぶりに興奮する事ができて釣果とは別に満足であった。

車に帰る途中から雨は土砂降りに変わりだした。言っておくが、あれだけ雨を望み逆てるてるさんに

願を懸けたのも釣りがしたいからであって、釣が出来なくなるほど降られても困る訳である。

まぁ、しかしこれで渇水は幾らかましになり息子達もプールで泳げる様になるだろう・・・

逆てるてるさん二つを作ったのはあくまでも息子達であって、それに便乗しようとした者に対する

天罰なのだろうか? 

水温:15度   釣果:アマゴ1つ イワナ1つ