熊野川遠征
2005年5月1日
久しぶりの更新である。
実は4月に2度天川に釣行したのだが、結果は非常に厳しい物となり
2回の釣行でニジマスが2匹とアマゴ1匹と言う結果に終わってしまっていた。
晴天が永く続き水量は少なく、水温が上がってきているにも関わらず活性が低い状態に
飽き飽きした私は更新する気にもなれず、5月に入って早々に以前から一度手にしたく思っていた
ノボリ事サツキマスを狙いに気分転換も兼ね、熊野川まで釣行する事にした。
前日より意気揚々と準備をしていたにも関わらず、いつもの様に寝坊をしてしまい
自宅を出たのが午前7時!!
当然のごとく熊野川町目指して爆走の朝になってしまった・・・
しかし日本一の村は半端ではない、行けども行けども十津川村である。
いいかげん十津川村に堪能しきっていた所に本宮町の標識が見えてきて一安心、本宮町から熊野川町
までは目と鼻の先、頭の中では何処から釣り始めるか色々と考えて見る。
しかし熊野川での釣行は始めて、地図だけでポイントを探るのは到底無理なので一度川沿いの道を
車を走らせながら上から下まで観察する事にした。
しかし・・・゛ 水が少ない!! "
( 熊野牛? 皆さん知ってました? ) ( 熊野本宮大社です、ヤタガラスの紋章がありました。 )
当然雨が降ってないのだから仕方無いし、予想はしていたのだがここまでとは思わず少しガックリ・・・
気を取り直し、発電所前のポイントから数えて3箇所のポイントを頭に叩き込む事にする。
今日はこの3箇所周辺を中心にサツキを狙う事にした。
実は、釣以外の目的でこの辺に来た事は何度かある祖母の田舎が本宮町だと言う事も有り
小さな頃から何度か川で遊んだ事があるのだ。川としては熊野川に流れ込む北山川の方が
美しく川沿いの民家も少なく秘境の赴きも有り、しかも水量も豊富である。
サツキを狙うには北山川の方が良い様に思えるロケーションなのだが、遊覧目的のジェット船が
ひっきりなしに通る為釣れる気が全然しない。
そこで、今回は北山川での釣行は止める事にした。
そして時間は既に午前10時になっている、少々私焦り気味である。
最初のポイントは゛道の駅熊野川"下の小さな落とし込みに決定! 早速キャストを始める。
( 道の駅よりポイントを遠望 ) (水深も程よく有り、非常に雰囲気のあるポイントだったのだが・・)
本流用のミノーを中心にトップから底まで何度か探っては見るが、いっこうに反応が無い。
ポイントとしては深みもあり、程よい落ち込みの段差も有りで海から登ってきたサツキが
一度溜まりそうに見えるポイントなのだが・・・
何度もキャストし、そのポイントより上流下流共に何度か移動もしてみたのだが
気配すら無いのでポイントを変える事にした。
車に移動を始めて直ぐに、どんより重そうな雲から雨がポツポツと降り出して来た。
良い感じである! 恵みの雨になれと! っと、祈りながら車で次のポイントに移動。
次のポイントは和気の辺りのポイントに決定した。
車を川原まで下ろせる様に道が付いているので、車で川原まで入り川に近づこうとして断念
四駆でない私の車では国道から川原まで降りるだけで精一杯、国道を降りた所に車を駐車し
川までひたすら川原の砂利の上を200m程(?)歩く、さすが南紀一番の大河である
川まで取り付くのに息があがる。
このポイントも中々よさげな所で、少し段差のある上流から速い流れが早瀬となり流れ込んでいる
深みもある小さな淵である。
( 画像奥の深みのある流芯を狙ったのだけど ) ( 雨が強くなり靄が白く出てきています。 )
ネットで調べたサツキ釣のマニュアルに忠実に行こうと思い、流れが有り深みもある流芯に
キャストを繰り返す。
雨足が強くなって数時間が経ち、川の水量が増えだして来た。川の流れが早くなり始め
ルアーを操作するのが難しくなる。キャストしたルアーが速い流れにたちまち流されてしまい通したい所を
中々通せない、その時である!苦戦中の所に何やら微妙な感触がロッドに伝わる
゛ 底岩に当たったかな? ″
ルアーは金スプーンの3g、半信半疑のまま再度同じポイントにキャスト!
( 実を言うと・・余りにサツキが来ないのでルアーを金スプーン3gに変え
アマゴ狙いで一度投げて見たのである )
するとまったく同じ所で今度は確実な当りがガツ〜ンと来たではないか!
待望の当りにバラシは嫌だと、テンションに気をつけながらじっくり引き寄せる
良い引きである! ルアーから逃がれようと暴れもがく魚体が見えてきた・・・
゛ 銀ピカやーん!!″
興奮しながら何とか取り込み、じっくり魚体を観測・・・
初めて見る魚であるはずなのだが何故か見覚えがある・・・
現実を信じたくは無かったのだが良く良く見てみると、それは・・・
゛ えっ? ニジマス? ″
( 熊野川ニジマスちゃんでした )
熊野川でニジマスが釣れると言う事を知らない私にしては驚きの釣果となりました。
熊野川ではニジマスの放流は確かしていないはずだし、釣れる事なんて考えても見なかったのだが
後で色々と調べて見ると、どうやら七色ダムでニジマスは放流されているらしく七色ダムから北山川を
下って、熊野川に自生しているニジマスなのだろう。
どんどん雨足は強くなり始め、時間も既に午後1時前。最後のポイントに移動する事にした。
最後のポイントは北山川との出会いの辺りで、橋の下のポイントである。
細く浅い流れを渡り、小さな中州に立ってキャストを始めたのだが、1時間程夢中になっている間に
段々と立っている中州が水の下に隠れていっているではないか! しかも先程渡ってきた細く浅い
流れも何時の間にか太い流れに変わっている! これ以上は危険と判断する事にして納竿する事に。
時間はいつの間にやら午後3時前、サツキの気配すら感じぬまま帰宅する事にした。
雨具を身に着けてはいたが、体はずぶ濡れである・・・帰りに温泉に寄る事にして悔しさを
紛らわそう! そんな事を考えながら、永い十津川路を爆走したのでした。
何時か、サツキを釣ってやる!!
※ちなみに5月15日は熊野川町にてノボリフィッシングコンテストがあるらしい、
どんな方が優勝するのだろう。
第8回熊野川ノボリフィッシングコンテスト結果...だそうです。