体育の日
2005年10月10日
(束の間の晴れまに姿を現した霧を被った山々)
いやはや暫くぶりの更新となってしまった。
最後に書いた釣行記である7月3日以降にも何度か色んな渓流に行っては見たものの、結果は
今シーズンいつもの如く良く釣れて1〜2匹、ボウズこそ無かったのが幸いで釣行記を書く気も起こらず
いつの間にやらシーズンオフ!!
しかも昨年までは、たとえ釣れないにしても私の大好きで美しい渓相の中で竿を振る事に言い知れぬ
幸せを感じていたのだが、昨年の台風による増水により美しくて変化にとんだ渓相が見るも無残に
荒れ果てすっかり様変わりしてしまったという事にショックを受けた悲しいシーズンであった。
まぁ、自然を相手にする遊びなのだから仕方ないのだけど・・・
そんなフラストレーションをたっぷりと蓄積したまま、3連休の最終日に天川の管釣りに行く事に決定
今回も単独での釣行、勢い勇んで起床すると既に午前7時!(ちなみに目覚まし時計は6時にセット・・)
家を出たのが午前7時半!(8時に現地到着の予定だったのだが・・)
天川到着は急いでも9時の予定!(まぁ、いつものことです・・)
しかも朝から雨が降り続く嫌な天気、『 昨日だったら良い天気だったのにな 』などと、小言を言いながら
現地到着!
現地の状況・・・・・・大雨の土砂降り・・
めげずに管理組合で受付を済まして私で何番目か尋ねると、いつものお兄さんから十何番目だと言う
返答(まぁ、いつものことです・・)。
『 それとですね 』
お兄さんが私に何か言おうとしている、猛烈に嫌な予感が・・
このお兄さんは私と相性が悪いのか、いつも意気込んでいる私に対して水を差す様な話を
するのである。( ほっそり美人:参照 )
『 連日の雨で、先程8時半に川迫ダムが放水したんですよ 』
やはり・・・・・・こんなん言いよった。
とか思いつつも早速ポイントに移動、車を停めて川を覗いてみると確かに増水はしているが水量的には
深刻な程に多くなく、シーズン中に苦渋を味わった減水からみれば天国の様な状況!
( 最初はこんなんでしたよ )
久しぶりに水量たっぷりの中で、釣ができると意気込んで川に降りる。
゛この時の私は、ほんの20分程先に降り懸る自然の驚異なんて予想していない訳ですね、はい。″
まずはトンネルを抜けて2つ目の淵を上流側から狙う事に、下流側から狙いたかったのだけどフライマン
が場所をとっているので仕方なく・・フライマンとは大岩を挟んで流れ込み横の上流からミノー(リッジ35F)
を選択してキャスト。
流れの速い中、流れを斜め横に滑らす様に巻いてくると、いきなり当り!
久しぶりの感触に感激しながら、もう一度同じポイントにキャストするとまたもや当たり!
2投で2匹である!! 『 省エネ何たらやな〜 』 と、訳の判らない事を嬉しそうに言いながら
ルアーを赤金にチェンジして再度キャスト!! 流石に3投で3匹は無理らしく何度か投げて3匹目
を釣り上げたところで、ポイント移動。一つ上流の淵に移動する事にした。
( 当日1号 ) ( 当日2号 )
そこで、水量が先程よりも増えて来ている事に気付く。
しかもかなり早いスピードで水嵩が上がってきている様である、なるべく岸の高い所に就いて
キャストする事にする。
しかし、この日は魚達の活性の高いこと高いこと水が段々増えて水流が早くなってきている事に
関係なくどんどん釣れてしまう。
( サイズは25cm〜30数cmまでばかりだが、釣れる釣れる )
ここまでのルアーはトップ系ばかりでローテーションしていたのだが、色に動きに余り関係無く
どのルアーでも簡単につれてしまうのだ、こうなっては腕も技術も関係無しである。
そうこうしているうちに水嵩が又々増えだした為、岸側に移動しながらキャストを繰り返す。
速い流れにルアーを流しながらニジマスが溜まっていそうなポイントに流し込むと、必ず当りが!
何匹目かを取り込みルアーを外すのに手間取り、ようやくルアーを外して流れを見ると流れが
驚きの状況に!! 魚が見えません!!
(透明度は低いがまだまだ笹曇り状態?の流れ) (もはや透明度どころではないですな)
上の画像の様な状況になり、しかも更に流れが速くなりだした為、恐らくニジマス達は淵の深場に
避難しているだろうと推測、ルアーをスプーンにチェンジ最初は銀スプーンで攻めてみる。
しかし余り反応が良くなく、スピナーにチェンジして深めを攻めて見ると急に当りが復活!
又しても釣れるは釣れるはで、幾つ釣れたか数えるのも大変な状況に・・・
( どれもこれも良く似たサイズです・・はい )
そこで、流れの横に小さいプールを作り釣れたニジマスを溜めていくことにする、
要するに数えるのが面倒くさくて、不精すると言う事ですな。
( 4匹入っているのがわかるかな? )
4匹までプールに入れて気付いたのだが・・・・・・・ポイント移動できないじゃん!
当然の結論に辿り着くまでに4匹必要だったと言うか、4匹が限界だったと言うか、
とりあえず4匹をリリースして次のポイントに車道を使って移動 (車道しか移動不可能)
( 冒頭の画像と比較して欲しい、ほんの2時間程でこの水量である・・ )
何度も言うがこの水量である、瀬にニジマスが取り付いていると考えるより淵に避難していると
考える方が正解であろうと、次のポイントも淵を選ぶ。
暫くすると先程のまるでコーヒー色した濁流も幾らかましになり、水量は変わらず多いものの
幾らか濁りはましになりだした。
色々とルアーをチャンジして何度もキャスト、今回も攻め方とすればスプーンやスピナーをフォールして
ニジマスの注意を惹くのは勿論の事、トップでも何でも早い流れに暫く流させて注意を惹く方法が的中!
バラシも多いが、勢いは収まらず何時の間にか20匹位まで釣果が上がっていたその時
『 サイズが無いな〜 』
っと、贅沢を言う私のロッドが急に大きくしなる!!!
今までの連中とは明らかに違う引き、そしてロッドのしなり・・・・
『 来た〜〜〜〜!! 』
急な事に焦った私は、糸が切れそうな事に恐れて急ぎドラグを緩めるが後の祭り
フッと、ロッドの重みが消え・・・・・感触が無くなる・・・・
しかもルアーごと持って行かれてるではないか!
『 クソ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!! 』
やっときた大物を取り逃がし、暫し放心状態・・・・・
だが、逃げられてしまった大物はどうしても釣りたくなるもの。 ルアーを早速結び直して再挑戦!
同じ奴が来るとは思わないが、こうなればサイズを上げないと気が進まない訳である。
意地になりキャストする事どれ位か、釣れるのは本日のレギュラーサイズ25cm〜30数cmばかり。
( こんなんは、なんぼでも釣れました )
次第に疲れてきた私は、30匹になれば帰ろうと決心残り2匹を狙う事に・・すると!
今度も、先程と同じ様な大きな当り! しなるロッド! 唸り過ぎるドラグ!!
『 あかんっ!! 』
そして無常にも私目掛けて、勢い良く跳ね上がる銀色スプーン・・・・
そう先程の大物との対戦中に焦った私はドラグを過剰に緩めすぎてしまい、それに気付かずに
締める事を忘れルアーをキャストしていたのである。 『 あぁ〜〜〜 』
声にならない程の溜息をつきながら、2回もあったチャンスを逃した自分を罵りながらもルアーをチェンジ
しながら再度気を取り直し挑戦!!
そして、その時は来たのであった。
3度目の正直である、カウントが35匹を告げた直後ロッドにあの大きな当り
そして前2回と同じく大きくしなるロッド、今度はドラグの調整は完璧なはず!
慎重に慎重にテンションを掛けながら引き寄せると、ドラグが唸り糸が飛び出していく。
時間を掛けてゆっくりと、焦らずやりとりしてやっと取り込むことに成功!3度目の正直!
上げて見ると立派な太さのニジマスで、サイズは50cm!!
『 でか〜〜〜〜〜〜〜!』
と、喜ぶ私である。
( 50cm ファイトは、しんどかったです )
結局、これを最後に帰宅する事にしたわけだが釣果は36匹で、最大サイズは50cmと大満足の釣行。
今シーズンのフラストレーションが全て吹き飛んだような一日になりました。
やはり水が多かった事と曇りが良かったのであろう、誰とも話してないが恐らくこの日は
皆、良い釣果が出ていたのではないであろうか。
今年も何度か天川の菅釣りには出動する事になるであろうが、昨年の様に台風で魚達が流され
る事の無い様に祈ろう魚が居ればこんな楽しい日もあるのだから。