其の二 「邪眼」

「自分ひとりのために」
なぜその眼が”邪眼”と呼ばれるのか。
ふっと思いつきこう考えてみた。
生まれ持って 邪眼を持っていない者が邪眼をつけるには覚悟がいる。
どんな苦痛にも耐えるという覚悟が。
だから邪眼を欲しがるものは それを越えなければならない。
常人には耐えられない苦痛に耐えなければならない。
______彼はそれを越えた。
それよりも大きな苦痛と、目的と、必要である邪眼への執着心があったから。
常人には耐えられない痛みを耐える。
なぜ耐えるのか。
それは‥‥‥。
だから、寂しい彼のその眼は、”邪眼”と呼ばれる。
「奈落の底」
落ちてゆく。
落ちてゆく。
生まれてから今までを共にしてきた
光と闇が。
そのとき、
闇だけが止まり、
光はさらに突き落とされた。
闇は上に上がり
光は下に消えていった。
闇は初めて本当に光を失った。
「さまよう」
なくす。
かなしむ。
かんがえる。
さがす。
ない。
みつからない。
あきらめない。
おわらない。
さまよう。
「覚悟」
何もかもを捨てるわけではなかった。
だけど捨てたかった。
今まで背負ってきた何もかもを。
失ってしまったもののために。
誰が求めるものでもなく、
誰が責めるのでもなくて。
もう何もかもがいやになって
消えてしまえばよかった。
そう思っても 彼からは
失ったものと同じものをつくり出すことはできなかった。
それが悔しくて、
彼は自分の何もかもを捨てたくなった。
「範囲」
遠くが見える目。
ちかくが見えにくくなる目。
「苦痛」
とても苦しまなければならない。
とても耐えなければならない。
とても恐怖を感じなければならない。
とて終わらない苦しみかもしれない。
言葉に出来るくらいとてもたやすい苦痛。
「見えない」
平野が見える。
山が見える・
空が見える。
雲が見える。
吹雪が見える。
街が見える。
故郷が見える。
ふるさとが見える。
それは 両の目でも見えるのだろうか?
「自他」
オレが欲しかった能力は、広範囲を探せる千里眼と
炎の妖気を昇華した炎殺拳で、
邪眼の主な能力である 相手を操る能力は別に要らなかった。
他の生物のことなど思わずひとりのためだけにいきていたから。
「望郷」
故郷を探し出したオレは、新たな目的を見つけた。
妹を捜すこと。
そして まだ見つからない氷泪石を見つけること。
浮き寝のオレの目的は移行する。
そして新たな大地をあるく。
とまらない、
進んでいく。
だが、なんとなく変わらないこともあるような気がした。
新たに見つけた目的も、
昔からつきまとう葛藤も、
みな、
遠い故郷の顔に似ていた。
最初の「考え」はうちの考えじゃないですよ(爆)あんなこと考えてません;;其の二はまだ作りかけ また作り直すかも?
戻る