京都自由大学講義 (3月19日) :2005.3.21
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【日時】 2005年3月19日(土)19:00〜21:00
【場所】 京都三条ラジオカフェ
【講師】 立命館大学 経済学部教授 藤岡惇氏
【テーマ】 経済グローバリゼーションは、なぜ戦争を生み出したか

序盤はそれなりに理解できたが、途中から話の方向性が見えにくくなり主張の
ポイントがわからなくなった。もらったコピーを帰りの電車で読むと、ブッシュ政権の
もとで修正帝国主義(国際関係もある程度考慮)から新帝国主義への転換が進み、
その背景に宇宙から地球を管理できる軍事力がある、ということが書かれてあった。
今回の講義はそれより広い範囲の話をされたようなのだが残念ながら掴めなかった。

次回参加予定は26日:「福沢諭吉の全面的な見直し」
         名古屋大学名誉教授 安川寿之輔氏 

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 (1)自己紹介等
   ・ブラジルのポルトアレグレで開催されたフォーラムに参加した。15万人が
    参加する非常に大規模なフォーラムで、世界規模の自由大学と呼べるも
    のだ。ここで、人間は学ぶことが好きだということを再認識するとともに、
    元気をもらって帰ってきた。
 (2)経済って何?
   ・経済では人間をビリヤードの玉のように個々ばらばらのものとして捉える。
    自己決定や自己責任という議論もそのような延長線上にある。
   ・モノ、生命、人間社会、国家、経済を考えた時に、経済が占める割合が
    大きくなりすぎている。これをバランスの取れた形に修正していく必要が
    ある。
 (3)ボーダーレス化の2つの道
   ・国際化とグローバリゼーション
    (私が違いを把握できず:従来の多国籍化が国際化で、国境の制限を
     破っていくのがグローバリゼーションか?)
   ・トップダウン的に強引に進められている。
 (4)核を用いた冷戦が軍事的グローバリゼーションを生み出した
   ・修正帝国主義・・完全なる帝国主義は採れず、国際関係も意識しつつ実行する。
        「帝国」は自国の影響下にある弱小国の内政面まで支配し変えようとする。
   ・衛星、ミサイルは、国境を越えていく技術。軍事的には既に国境の制限はない。
 (5)冷戦の勝利が、経済グローバリゼーションという帝国主義に向かう新戦略を生み出した。
   ・クリントンの時代は、経済覇権が重要視され、経済的グローバリゼーションが進展。
   ・それまでモノを中心にしたグローバル化であったが、マネーも国境を越えた。
   ・冷戦時代は日本は西側として重要だったが、冷戦後、日本に対する考えも変わっ
    てきている。
 (6)上からのグローバリゼーションが新しいタイプの「地球戦争」を生んだ
   ・ブッシュの時代になり、帝国主義的になった。
   ・衛星等の宇宙にまで領域を拡げた軍事構想が進められている。