ガッチャマン最終回 :2005.2.5
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子どもの頃に放映されていた番組に「科学忍者隊ガッチャマン」というアニメが
ある。調べてみると、1972年10月から1974年9月までの2年間放映されて
いて全105話から成っている。
ここ数年、その番組の最終回をもう一度観てみたいと思い続けていて、時々レン
タルビデオ屋さんで探していたが見つけることができずにそのままになっていた。
DVDが発売されていることは知っていたが高かったので買って見るまでは至って
いなかった。ところが、最近になって、最終回を含む2話が入って1500円という
DVDが売っていることを知り、もったいないと思いつつ購入した。そして届いて直ぐ
に見た。(上の子に、パパは子どもっぽいねと言われながら)
科学忍者隊は5人で構成されていて、No.1が’健’(ガッチャマン)、No.2が’ジョー’
である。ジョーは重病に罹っており、余命が少ない。そして、敵である秘密結社ギャ
ラクターが地球を消滅させる最後の作戦を実行した状況で最終回を迎えている。
最終回では、ジョーが敵のリーダーに向けて自分の武器である羽根を放つが、かわ
されてしまう。しかし、その羽根が地球を破壊する装置の内部に入り込む。そして数
時間後にその装置の歯車を狂わし、それが原因となって爆弾が想定した場所まで
到達せずに爆発し、地球消滅を防ぐことになる。でも、地球を守ったのが死の間際に
あるジョーの放った羽根だということは誰も知らない。
この終わり方が、当時小学生だった私の記憶に強く残っていた。小学生の頃は
いろいろなアニメを見て、それなりに影響を受けたはずだが、今ごろになって再び
探してまで見ようとした番組はこれだけだ。こだわった理由はおそらく、自分の投げ
るものがどこかで大きな変動に繋がると思いたい気持ちが今の自分の中にあるか
らだろう。
この最終回は上記のストーリー以外にも見せ場がいろいろある。死を間近にして
倒れているジョーをそのままにしてギャラクターの基地への進入をガッチャマンが
決断するシーンやその後の敵に対する怒りの言葉など、子ども向け番組とは思え
ない迫力を感じた。
また、地球消滅の危機を脱した後、科学忍者隊の生みの親である南部博士の記
者会見の場面があり、「これで平和が来るのですね」との質問に対して、博士は
ひと通りの答えをしてから次のような言葉を強調した。その言葉を最後に書いておく。
「しかし、皆さん、考えてください。ギャラクターのような悪魔的な破壊を好む心は
私たちやあなたたちの心の片すみにも眠っているのではないでしょうか。」