衆議院解散 :2005.8.8
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今日、郵政民営化法案が参議院で否決され、小泉首相は衆議院を解散した。
小泉首相は、法案に反対した自民党の衆議院議員37人を公認しないこと、全
部の小選挙区に公認候補を擁立することを明言したため、9月11日の総選挙
は自民党分裂の選挙となることが決定的となった。
自民党の分裂選挙となることは民主党にとって有利であることは間違いなく、自
民・公明で過半数を割り、民主党が第1党になる可能性が出てきた。
しかし、小泉自民党が郵政民営化に反対する候補者を出さないのならば、改革
の主張が明確になり、支持が拡大することが予想される。一方、民主党などの
野党は、郵政法案反対という点を中心に据えて選挙戦を戦うことは非常に困難だ。
そういうことを意識してか、民主党の岡田代表は先ほどのTV番組で、郵政より重
要なことはたくさんあるということを強調していた。
結果的に小泉自民党・民主党ともに改革を訴えることになるのだが、小泉首相が
その本丸として郵政民営化を主張できるのに対し、民主党側に一言でわかるキー
ワードがない。したがって、現状は小泉さん側が有利なのではないかと思う。