京都自由大学講義 (5月14日) :2005.5.20
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【日時】 2005年5月14日(土)19:00〜21:00
【場所】 京都三条ラジオカフェ
【講師】 塚田亮太氏
【テーマ】 今日の台湾問題

台湾の歴史は全然学んだ記憶がない。日清戦争の講和条約により、台湾が日本の
植民地となったことすら、あまりはっきりと認識していなかったように思う。
今回の講義では、台湾の大まかな歴史を学べたことが良かった。

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■台湾の状況
 ・台湾の人口は約2200万人
 ・面積は九州より少し狭い。
 ・戦前から台湾に住んでいた漢民族(本省人)とその子孫が80%以上。
  戦後中国大陸から移動してきた中国人(外省人)が15%、漢民族が台湾に
  来る前からの先住民の子孫が若干いる。

■台湾の歴史と課題
 ・本省人と外省人の対立問題。
  本省人:台湾を大陸とは別の独立した国家とすることを求める
  外省人:台湾を「中華民国」の臨時首都が置かれた地域とみなし、中華人民
        共和国やモンゴルまでを含めた地域を代表することにこだわる
 ・台湾は、日清戦争の講和条約で日本の植民地となった。外省人は「清」を引き
  継いでいると考えるので、その時点での「清」の領土を基準に考える。
  ただし、清朝時代に台湾はぞんざいに扱われており、本省人のアイデンティティは
  外省人とはかなり異なる。
 ・1945年の日本降伏後、蒋介石の国民党が台湾に進駐。
 ・1947年に台湾人が国民党に対して改善を求める運動を起こす。国民党は虐殺で
  応えた。
 ・1949年 戒厳令 ⇒解除されるのは、なんと1987年
  (台湾人にはこの頃まで植民地状態だったと考える人が多い。)
  1987年から、他の政党が認められる。以降、民主化進む。
 ・1996年 初の総統直接選挙。本省人の李登輝(国民党首席)が当選
 ・2000年 総統選挙で、陳水扁(民主進歩党)が当選。国民党初めて下野
 ・2004年 陳水扁 再選。
 ・現在、世界で中華人民共和国を中国として認めている国は約160ヶ国
  一方、台湾(中華民国)を中国と認めている国は約40ヶ国。
 ・中国が、「反国家分裂法」を実質的な審議なく、反対ゼロで制定した。
  塚田氏は、台湾が独立するかどうかは台湾人が判断すべき問題であり、
  中国が「反国家分裂法」などで脅しをかけることは、民族自決権を無視する
  覇権主義として批判した。