ひどいレベルの読売新聞社説 :2005.1.15
                                                                     戻る
今日、歯医者さんの待合室で読売新聞の社説を読み、内容と文章のあまりのひどさに
驚いた。
 (読売新聞のネットにも掲載されているので全文を紹介しようと思ったのですが、
  転載禁止となっていましたのでアドレスだけ書いておきます。
  http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20050114ig91.htm)

題名は、[NHK番組問題]「不可解な『制作現場の自由』論」となっている。
主張していることは、「公正な放送のために、NHKの上層部が番組の内容を事前に
チェックするのは、当然のことではないか」ということらしく、今回の内容が公正な内容
でなかったために、「放送局の編集責任者は、(中略)政治家に指摘されるまでもなく、
是正しなければならない」と書いている。
今問題となっているのは、’政治家からの圧力による番組改変’ということであり、編集
段階で議論して内容をチェックするという話ではなく、あきらかに論点をすりかえている。
そして、問題となっている点についての意見が全く書かれていない。
さらに驚くことに、「そもそも従軍慰安婦問題は、戦時勤労動員の女子挺身(ていしん)
隊を「慰安婦狩り」だったとして、歴史を偽造するような一部のマスコミや市民グループが
偽情報を振りまいたことから、国際社会の誤解を招いた経緯がある。」と書かれている。
従軍慰安婦は国際社会の誤解だとの意見が、「偏向しないバランスのとれた報道」内容と
捉えているのだろうか。しかも、それを’そもそも’などという言葉に続けて書かれている
ことが信じられない。
私は、今回の件は、政治家がNHKに対して圧力をかけたことが問題ではなく、そんなことに
よって慌てて番組内容を変えてしまったNHKの体質に問題があったと思う。しかし、それを、
’番組の内容を事前にチェックするのは当然だ’などという論点をそらす一般論と、’従軍慰
安婦問題の存在自体を消し去ろう’とする暴論によって問題なしとするのは、とても部数
全国一の新聞の社説とは思えない。