エドワード・W・サイード氏の死去 :2003.10.20
サイード氏が9月25日に67歳で無くなったことを今日の新聞で知った。多分、もっと
前に報じられていたはずだが知らなかった。今年初めにサイード氏の書いた「戦争と
プロパガンダ」を読み、パレスチナ問題や9・11に関する優れた視点を提供していると
思った。サイード氏の今後の発言にも注目していただけに残念だ。
下に、読書のコーナーにも書いている「戦争とプロパガンダ」に対する僕のコメントを再
度掲載する。この中の、我々が道徳的に優位にあることを示していこう という言葉が
印象に残っている。
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(2003.1.25)
ニューヨークに住むアラブ人のサイード氏が、9・11、パレスチナ問題について書いた
本である。彼はアメリカ・イスラエル批判と同時に。アラブの指導者を批判している。
彼の主張の中に、「西洋とアラブの対立という構図で見てはいけない。ビンラディン
一派をオウムのようなカルト集団と見るべきだ。」という箇所がある。僕たちは、必要
以上に文明の衝突と考えすぎている。また、パレスチナ問題については、「我々が道
徳的に優位にあることを示していこう。」と述べ、自爆テロを止めて世界に道徳を訴える
ことを主張している。