朝まで生テレビ「オウム、連合赤軍は終わらない!?」 :2004.3.28
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26日深夜に放送された朝まで生テレビを録画で見た。かなり久しぶりに見たことに
なると思う。今回見たのは、「オウム」「連合赤軍」に多少興味があったこととともに
番組欄の出演者に、連合赤軍だった植垣康博の名前があったからだ。
といっても、連合赤軍については、浅間山荘事件と、その後発覚した仲間十数人
殺害ということを知っている程度で、植垣氏が刑期を終えて出てきているのも知らなかった。
(先ほどインターネットで調べると、もう、5年以上前に刑期を終えていて、いろいろな
 ところで発言していたようだ。)

3時間の長時間番組だが、今回はなかなか興味深い発言が多く、ほとんど一気に見た。
興味深く感じた発言等をいくつか以下に記す。
・麻原被告は6年半一言も話をしていない。裁判の最初に「聖無頓着」ということを
 宣言しており、裁判には一切こだわらず関与しないという考えだった。
 (現在もその状態か、廃人状態かは不明)
・最近、オウムの人数が微増している。また、やめた人も麻原がいないからやめて
 いるのであって、麻原との関係を絶った訳ではない。
・91年頃に朝まで生テレビで、麻原と大川隆法らが出たことがあり、その時、オウムは
 ホンモノだという視聴者の声が多かった。
・オウムを語る際に、林郁夫の発言(本を含む)が代表例のようにされているが、
 林氏は特殊とみるべき。長野サリン事件での犯人に、林氏のような罪の意識は
 起こらなかった。
・80年代に浅田彰らが主張した軽やかさが、今のような各人ばらばらな日本を作り
 出した面があるのに、この主張をしていた人が発言しなくなっている。
・(植垣氏)爆弾事件を起こしていた頃、警察等の権力に勝てると感じていた。
・「総括」の目的は、共産主義化。資本主義的なところを自分から無くすこと。
 最初に総括の対象となった女性は、スキーウエアで参加してしていた。
・リーダーの森恒夫を怖いとは感じていなかった。
 森恒夫は、逃亡した過去があり、それを表に出さないために、「総括」を
 徹底できたのかも。

なお、番組の冒頭では、なぜ真面目な人間が、サリン事件のような無差別殺人を
起こしたのかを再度議論するといっていたように思うが、あまり、そういう議論は
深まらなかった。