最近の新聞記事から(11/21〜11/28) :2004.11.29   
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この1週間の新聞記事(朝日)から、覚えておきたいことを記します。

【1】韓国政府高官ウトロ地区を訪問
 ・ウトロ地区というのは、京都 宇治市の陸上自衛隊大久保駐屯地に隣接し、
  68世帯260人の「在日」が生活している。ここは、戦前に京都飛行場を建設
  する際に、そこで働く朝鮮人労働者とその家族の宿泊所であった。敗戦と
  同時に工事は中止されたが、生活保障も帰国支援もないまま、約1300人が
  取り残された。(DAYS 11月号より)
 ・もともとの土地の所有者である日産車体(株)が別会社に土地を転売し、業者が
  住居を強制的に解体しようとしたため、住民が反対。会社は立ち退き訴訟を起こし、
  00年に住民は敗訴。現在はいつ強制執行されるかわからない状態。(同上)
 ・新聞記事は、この状態にあるウトロ地区を韓国の政府高官がはじめて視察したことを
  伝えている。韓国高官は、「韓国政府がウトロを見過ごしてことにも問題がある。政府として
  何ができるかを検討し、日本政府と話し合いたい。」と語った。
 ;日本は、戦前、戦後を通じて、日本在住の韓国、朝鮮人を粗雑に扱いすぎてきた。
  都合の良い時には、日本国民として扱い、都合が悪くなると、それまで国民と呼んで
  きたのに、外国人扱いにして、人権を保障してこなかった。

【2】中国の胡錦涛国家主席が、日中首脳会談で、靖国参拝を批判
 ・胡錦涛国家主席が小泉首相との会談で、「靖国問題が最大の政治関係の障害」と
  明言。
 ・小泉首相は、「心ならずも戦場に行かれ、なくなられた方に心から哀悼の誠をささげ、
  不戦の誓いをする」と持論を展開。今後の参拝には言及を避けた。
 ;小泉首相が本当に信念を持って靖国神社を参拝しているようには思えず、単に
  意固地になっているだけに感じられる。そんなことで日中関係を悪化させているのは
  全く理解できない。それより、中国の軍事力増強について、懸念を示すべきではないの
  だろうか。たしか、中国は世界第1位の武器輸入国のはずだ。東アジアの平和を考える
  うえで、中国の軍事力は非常に気になる。

【3】北朝鮮 豊作でも食糧難
 ・北朝鮮は、今年、過去10年間で最大の豊作。
 ・1年間に供給できる穀物は424万トン。人口2300万人に必要な穀物は513万トンで
  90万トンが不足している。このうち輸入できるのは40万トンで、残り50万トンは
  人道支援に頼らざるを得ない状況。
 ;何年か、不作が伝えられていたように記憶していて、不作のために食糧不足になっている
  ように思い込んでいたが、豊作でも食糧は不足するらしい。国家はまず国民が食べて
  いけるようにしていかなくてはいけないのに、重視する所が間違っている。
  拉致問題から人道支援についても否定的な声があるが、人道支援はやっていくべきだと
  思う。独裁者の国に生まれたら飢えても仕方がないという考えはあまりに不平等な考えだと
  思うから。

【4】エイズ死者 年310万人
 ・国連合同エイズ計画は、エイズウイルス感染者の推定数を、3940万人(前年比+160万人)
  と発表。死者は、310万人(前年比+20万人)
 ・東アジアの感染者は110万人。中国の増加が目立つ。
 ・日本の感染者(血液製剤による感染を除く)は、6337人(9月末)。うち日本人は4472人。
  新規感染者は558人。
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●17日に起こった富雄の小学1年生誘拐殺人事件は、まだ犯人がつかまっていない。
  時間が延びると、次の事件が起こらないとも限らない。
●11日にアラファト議長死亡
●ウクライナの大統領選挙はまだもめている。