米軍 イラク ファルージャ総攻撃(2) :2004.11.9
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新聞やTVでも米軍がファルージャに総攻撃を開始し、武装勢力との激しい戦闘が
行われていることが報じられている。
今日の朝日新聞朝刊では、今年3月31日 「米民間人4人が殺害され遺体が損傷される。
映像が報道され、米社会に衝撃」ということから、ファルージャをめぐる動きを紹介している。
昨日も書いたように、この出来事から語り始めるのは誤りだ。米国サイドに立ち過ぎている。
なぜ、そのようなことが起こったのかが知らされないと、占領時の誤った殺傷行為が民衆の
反米感情を悪化させ、抵抗運動につながっていったことを見失ってしまう。
TV報道によると、暫定政府のアラウイ首相がファルージャを訪れ、イラク軍に「テロリストを
殺せ」と言っていた。ファルージャでは誰がテロリストで誰が民間人かは見分けがつかない状況だ。
制圧した病院で拘束された人も、戦闘している人には見えなかった。また、アパートに勝手に
入って武装戦力を探している映像も流されていたが、米軍の占領に対する抵抗運動として
武器を握っている人がいれば、即刻射殺されてしまうのだろう。いくら米国主導で国民の信任を
得ていない暫定政府だからといっても、イラク国民の命を軽く捉えすぎているのではないか。
フセインも国民を大切にしなかったが、アラウイの国民に対する見方も同じレベルだ。
これでは、国がまとまっていくはずがない。