TVドラマ :2004.4.24
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以前はよくTVドラマを見ていて、1月、4月、7月、10月という番組の切り替わる
時は、次のドラマがどういうものか、誰が出るかに関心を持っていて、連続ものを
週に3本くらい見続けることも珍しくなかった。でも、今はドラマの対象から外れたからか
連続ドラマを見ていない時が増えてきた。

しかし、昨年秋からは、「白い巨塔」を約半年見続けた。「今ひとつだな」とか言いながら
結局最後まで見続けてしまった。結末がわかっていながら見続けてしまうというのは
結末を意識しながら全ての場面を見るということで、常にもう一つの場面を感じている
ことになる。そのことが、興味を持続させる力になっているのかもしれない。

最終回の「無念だ」と財前が里見に言うシーンは非常に優れた場面で、TVで久しく
見なかったように思う。田宮二郎演じる財前教授とは異なる財前像がそこにはあった。
田宮二郎の財前教授は、もっと憎らしくて、山本学演じる里見との対比が明確だったような
イメージが残っているが、今回の財前・里見は、どこかで似ているという風に描きたかった
のか、対照的な人物というわけではなかった。もちろん、どちらが良いというのではない。

ところで、この4月から新番組で特に何をやっているのか知らなかったが、2週間前の土曜日に
たまたまNHKを見ると、ドラマをやっていた。途中からだったのでどういう内容なのかわかりにく
かったが、しばらくして、これは「冬のソナタ」らしいことがわかった。その時は、最後まで
見ずに辞めてしまったが、先週、続きを見た。視聴者に予め、次の展開を予想させておき
その予想通り進めているようなドラマで、少し違和感を感じた。
それでいて、引き付けるものがある。婚約パーティに向かう途中で、ユジン(主人公の女性)が
既に10年前に死んでいる昔の恋人と似た人物を見かけ、探し続けてしまう。パーティは
開かれずに終わるが、ユジンにとってはそのことよりも、見かけた人物のことが大切で
別の日もその人物が現れるのを待ち続ける。昔からの知り合いで昔の恋人のことも良く知る
婚約者サンヒョクは、そのことを知り、ユジンに「言ってくれたら、一緒に探したのに」と言う。

サンヒョクはいい奴だな。(今後の展開は知らないが)
でも、そんな物分りが良くていいのかな。などと思いつつ、ドラマの雰囲気を感じていた。
先週見たのは第3話で、全20話なのでしばらく楽しみたいなあ。