イラクでの邦人人質解放と世論調査結果 :2004.4.23
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イラクで人質になっていた日本人3人が15日に解放された。
また、14日に2人のフリージャーナリストが人質になったが、
その後解放され、人質全員が無事であった。
今回の件で、日本人が傷ついたり、逆にイラク人を傷つけたり
することがなく、良かったと思う。
人質解放後の朝日新聞の世論調査(18日記載)によると、
「自衛隊派兵を続けるべき」50%、「撤退すべき」32%となっており、
以前と比べると派兵反対が減り、賛成がかなり上回っている。
自衛隊イラク派遣については、当初、賛成が少し多かったが
派遣前に派遣地域が安全でないという議論があり、反対が
逆に多くなった。しかし、安全性の議論は、安全なら派遣しても
良いという論理が通ることになり、反対派を初期より減らすことに
なった。
また、今回の人質問題で、派遣に反対する人々は分裂した観があり、
一方の側が、派遣賛成の人の主張である「脅し(テロ)に屈した撤退は
すべきでない」という考えを受け入れ、一時的にせよ、反対をやめる
ように主張するようになった。朝日新聞ですら、そのような主張を
一部でしていた。
このことでわかるように、派兵反対の論理は非常にもろく、賛成しにくい
状況になった時ほど、反対する人を減らす要因を作っているようにすら
思える。
ただし、同じ世論調査で、アメリカのイラク政策を評価しますかという
問いに対しては、「評価しない」が71%で、「評価する」12%を大きく
上回っている。
つまり、アメリカの活動と、日本の自衛隊の活動は全く別だと考えている
人が増えていることになり、私の考えとは一致しない。
日本にアメリカを批判する勇気があれば、アメリカの活動と自衛隊は別だと
いう理屈も成り立つとは思うが、今の状況では到底成り立たない。
自分の考えと世論との間に差があり、自分の考えに沿って進んで欲しいと
願う場合、どうすれば良いのだろう。民主主義社会では、やはり選挙だろうか。
(まとまりのない文になってしまったが、現状の私の考えはこの程度だ。)