武村正義さん :2022.12.25
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新党さきがけ代表だった武村正義さんが9月末に88歳で亡くなりました。
2002年武村さんを団長とする日中友好砂漠緑化協会の植林活動に参加しました。写真は植林をした中国ホルチン砂漠で撮ってもらったものです。僕が持つ唯一の政治家とのツーショット写真です。
*この時の活動については、帰国後、武村さんが新聞に寄稿しています。新聞記事
1996年、武村さんに負の部分を全て押しつける形で「民主党」が誕生し、「新党さきがけ」の議員の多くは「民主党」に移りました。「新党さきがけ」には武村さん、園田さんが残りましたが、1998年の参議院選挙で事実上当選者を出すことができなかったため、解党の話が報じられました。
その時、僕はさきがけをつぶしてはいけないと思いました。ここに至るまで何もしなかったにも関わらず、何度かFAXを送って活動の継続を要望しました。結果的にさきがけは継続しましたが、一度傾きかけた流れは元に戻らず、武村正義さんも2000年に病気の影響もあって落選し、2001年政界を引退されました。
武村さんがさきがけを残したことに、僕の要望が影響したとは思っていませんが、同じようなことを考えた人たち全部の思いが武村さんの政治生命を短くしたような気がして、今もなお申し訳なく感じています。
さきがけの政治理念は下記の5つです。今でもこの理念を掲げる価値は十分にあります。
1.憲法の尊重
私たちは日本国憲法を尊重する。憲法がわが国の平和と繁栄に寄与してきたことを高く評価するとともに、時代の要請に応じた見直しの努力も傾け、憲法の理念の積極的な展開を図る。
2.非軍事的貢献
私たちは、再び侵略戦争を繰り返さない固い決意を確認し、政治的軍事的大国主義を目指すことなく、世界の平和と繁栄に積極的に貢献する。
3.環境重視
地球環境は深刻な危機に直面している。私たちは美しい日本列島、美しい地球を将来世代に継承させるため、内外政策の展開に当たっては、より積極的な役割を果たす。
4.民権政治
私たちはわが国の文化と伝統の拠り所である皇室を尊重するとともに、いかなる全体主義の進出も許さず、政治の抜本的改革を実現して健全な議会政治の確立を目指す。
5.質実国家
私たちは、新しい時代に臨んで、自立と責任を時代精神に捉え、社会的公正が貫かれた質の高い実のある国家、「質実国家」を目指す。