参議院選挙を前に :2010.6.23
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 明日24日が参議院議員選挙の公示日です。17日間の選挙が始まります。
 奈良選挙区からは、民主党の前川清成氏、自民党の山田衆三氏、共産党の
 太田敦氏が立候補予定です。
 
 私は前川清成氏と中学の同級生であることもあって、前川清成氏を応援
 しています。
 でも、同級生ということ以上に、新しい政治に変わっていくために、前川君と
 民主党に頑張って欲しいと思っています。

 民主党政権はさまざまな批判を受けています。私も「政治とカネ」の問題など
 批判してきました。
 しかし、政治は何も変わっていない、という批判は受け入れることができませ
 ん。それは本質を見ていない批判だと思います。
 日本の政治は確実に変わりました。

 民主党政権になる前からマニフェストが広がり始めていましたが、自民党
 政権のマニフェストはさほど関心を集めていませんでした。だから、選挙の
 時のマニフェスト(以前なら公約)を選挙が終わったあと、ほとんどの人は
 覚えていなかったと思います。
 ところが、昨年の総選挙時の民主党マニフェストはかなりの人が覚えてい
 ます。民主党は公約を守っていないと漠然と言うのではなく、マニフェストの
 この項目ができていないと明確に言うことができるのです。

 例えば、「子ども手当」
 これは予定通り半額支給されましたが、来年以降にマニフェスト通り満額に
 なるかどうかが注目されています。参議院選挙のマニフェストでは「地域の
 実情に応じて現物サービスに代えられるようにする」と書かれていて、実質
 修正されています。
 この点は参議院選挙で国民のチェックを受けることになります。
 (私は財源がないのだから、修正するのは当然だと思います)
 
 そして、「高速道路の無料化」
 「高速道路の無料化」は、昨年のマニフェストで民主党政権が最も苦しんで
 いる項目かもしれません。
 今回のマニフェストでは、無料化した効果を見て段階的に原則無料化する、
 となっていて、実態と合わせた修正をしています。

 たぶん、政権側としては国民に忘れて欲しい項目のはずです。でも、ここで
 どういう手順で進むかが今後の日本の政治に大きな影響を与えます。
 あくまで過去のマニフェスト通り実行するのか、マニフェストは修正せずに
 ごまかすのか、きちんと説明して修正するのか、という選択です。

 過去のマニフェストで主張したことでも、修正しなければいけないことは修正して
 次の選挙に臨むというのが責任ある態度です。修正したことを隠さずにしっかりと
 説明していけばよいと思います。

 せっかく良い方向に変わってきた政治を、もっと進めなくてはいけません。
 マニフェストに書いていることを国民が忘れず、守っていなければ批判する。
 政権は守っていないことは理由を説明する。修正する場合も説明する。
 これが大切です。
 まだ、今の民主党はそこが曖昧ですが、今後、説明して修正するという過程を
 踏まざるをえなくなります。そこで私たち市民も判断が迫られ、国民を含めた
 政治全体がさらに進んでいくと思います。
 せっかく、進み始めた政治を今止めてしまうのはもったいないことです。

 国政の変化に応じて、奈良県の政治も変わってきました。
 6月5日に、日本青年会議所近畿地区奈良ブロック協議会が主催する「公開
 討論会」で3氏の主張を聴きました。3人とも新しい政治をやりたいという思いが
 あるように感じました。昔ながらの利益誘導を主張するのは何か卑屈なものを
 感じますが、3人の言葉にはそういう類の言葉はありませんでした。

 政策を丁寧に説明しどちらの政策が良いかを主張しあう選挙になり、最後には
 前川清成君が当選する、そうなれば良いと願っています。