民主党小沢幹事長の政治資金問題　：２０１０．１．２４
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　民主党小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」の不動産取引に関連して
　政治資金規正法違反の疑いで、元秘書の石川知裕衆議院議員が逮捕
　されるなど大きな問題となっている。

　小沢氏の政治資金に関しては、昨年３月企業献金を禁じられている陸山会
　が、政治団体からの献金を西松建設からの企業献金と知りながら受け取っ
　たとして秘書が逮捕される事件があった。
　
　そのとき私は当時民主党代表だった小沢氏の会見を充分納得できるものと
　考え、辞任すべきではないと書いた。（下記記載）

　しかし、今回は考えが全く違い、幹事長を辞任すべきだと思っている。

　小沢氏は昨日検察の事情聴取を受けた後、記者会見を行った。会見内容は
　映像では部分的にしか見ていないが、新聞を見ると納得できない点がある。
　
　土地購入資金にゼネコンからのお金が入っているかどうかが捜査の上では
　焦点になっているようだが、それがどうなのかは全くわからない。
　でもそれ以外に民主党幹事長としてふさわしくないことがいくつもある。

　まず、政治団体の収支報告書を見たことがないと述べている点である。
　検察との関係ではそれで責任を逃れることができるのかもしれないが、国民
　との関係はどう考えているのか。政治資金の透明化が国民との信頼関係の
　基本となることを小沢氏がよくわかっているはずだ。
　それを収支報告書を見たこともないとはどういうことか。これだけでも幹事長
　不適格だ。
　また、１９８９年、１９９７年、２００２年に得た個人資金を事務所の金庫に保管
　していたという話も不自然に思える。もし本当なら、小沢事務所は通常から
　数億円ものお金を事務所に置いておく必要があるほどお金の出入りが激し
　かったことになる。個人のお金と政治資金の区別もされず、大事な政治資金を
　事務所に現金で保管する。どういう金銭感覚なのか、大いに疑問だ。
　そもそも政治団体が４億年もかけて不動産を購入するというのもどうかと思うし
　秘書の住居兼事務所といいつつ数年経っても何も建っていない。

　以上のように私は小沢氏の会見内容では納得していない。
　自民党は衆院予算委での集中審議を求めるようだが、民主党も国民の疑問に
　答えるために集中審議に応じるべきだと思う。
　こういう問題が起こった時に、民主党がすぐに公開で疑問点を問いただすことを
　すれば、今までとは違うことをアピールすることができたはずなのに残念だ。
　このままでは、自民党と同じ体質と思われても仕方ない。

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　小沢代表は辞任すべきか　：２００９．３．１０

　民主党小沢代表の公設秘書が政治資金規正法違反で逮捕され、２日前の
　世論調査では「代表を辞任すべき」が「辞任すべきと思わない」を上回っている。

　政治団体からの献金を、事実上の西松建設からの企業献金と知りながら
　小沢氏の資金管理団体が受け取ったことが逮捕の理由で、資金の管理
　責任者が逮捕された。
　逮捕は非常に重い事態だ。でも、小沢代表が今の時点で辞任すべきとは
　思わない。何でも問題が起こればよく考えもせずに、辞任だ、辞任だと叫ぶ
　風潮は良くない。

　小沢氏が会見で述べているように、政党支部で受け取っていれば何ら問題
　なかったわけだ。政治資金団体からの寄附だから政治資金管理団体で受け
　取ったという理屈は通っている。
　だから、今の時点では手続きの問題であって、辞任するような問題とは思え
　ない。そんな状態で辞任を求めるのは間違っている。

　では、西松建設からの献金は目的がなかったのかといえば、そうではない
　だろう。ＴＶではダム建設にからんでいると報じられている。
　秘書による口利きなどの事実が明らかになった場合は、即、辞任すべきだ。

　日本では個人献金がほとんどなく、企業献金が主だ。よく言われるように目的の
　ない企業献金はありえない。
　はっきりした目的はないにもかかわらず、必要経費のように出しているとしたら
　むしろそちらの方が問題だろう。
　やはり、企業献金は目的があろうがなかろうが全面禁止すべきだと思う。ただ、
　個人一人ひとりが政治献金をして政治家を支えるという覚悟がいる。