政権交代 :2009.9.1
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8月30日の総選挙で民主党が過半数を大きく上回る308議席を獲得し
自公政権から民主党中心の政権に交代することが決まりました。
1993年までの数年間、政治改革が叫ばれ、細川内閣で衆議院の選挙
制度が小選挙区比例代表並立制に変わって以来、ずっと政権交代が
一つの目標となって日本の政治は進んできました。
細川内閣は短かったけれど、たぶん必要なステップだったのだろうと
思います。今回は長い準備期間がありましたので、16年前のようなこと
にはならないでしょう。
私自身、政権交代をずっと望んでいたのですが、投票日以前から民主
党の大勝が報じられていたからか、選挙報道を見ていてもあまり高揚感
はありませんでした。意外なほど、高まりが起きません。
本来、政権交代によって断ち切るべきものが、民主党に擦り寄ってきている
のを何となく感じてしまうからかもしれません。自民党がしっかりしていれば
支持勢力も今回負けても次回まで我慢ということがあるでしょうが、ここまで
の敗戦となると、民主党に移行していくこともあるでしょう。
民主党は保守化によって勢力を拡大してきましたが、今後は今の理念を
守って進んで欲しいと思います。
今回ほど重要なマニフェストはありませんでした。今後の選挙は
確実に変わります。
マニフェストの目玉となっている項目について、私は次のように考えて
います。(○:賛成、×:反対)
マニフェストに書いていたことを変更するのはまもなく発足する鳩山内閣
から非常に難しくなりますが、議論の後、国民の理解を得てやめることは
あっても良いと思いますので、特に車関係の点について、変更してもらい
たいと願います。
○子ども手当
継続的に子どもの生活・教育を支えるという姿勢は良いと思います。
○公立高校の実質無料化
これも上と同じ理由で賛成です。国立大学の授業料も高すぎるので
半額以下に抑えるべきだと思います。
△年金制度改革
2年間かけて年金記録問題に集中対応するということですから
やむを得ないことと思います。ただ、不明な点が多々残るはずなので
どこかで終わりにできるのかが心配です。
△医療・介護の再生
医師の数を増やすのは急務ですので、その点は良いです。
「後期高齢者医療制度」は名称を含めて不評でしたが、お金のある
高齢者には多く負担してもらおうという考え方は正しいと思います。
代わりの制度が必要でしょう。
○農業の戸別所得補償
これが一番わからない。本来すべきこととは思いませんが、自給率が
あまりにも低い状況ではやむをえないということで賛成にしました。
×暫定税率の廃止
暫定税率という形は早急にやめるべきですが、自動車関係の税金を
下げることには反対です。暫定税率分を別の用途を決めて利用すべき
だと思います。
×高速道路の無料化
高速道路は通行料を取って、借金返済に回すべきです。
(車に関する追記)
今、エコカー減税と言う名の車メーカー救済をやっていますが、それも
辞めるべきです。
新しい道路建設をどれだけ抑えられるかも民主党に望まれていると
思います。