米ロ核軍縮 :2009.4.2
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 オバマ大統領とメドベージェフ大統領がロンドンで首脳会談を行い、第1次戦略兵器
 削減条約(START1)が期限となる12月までに後継条約を結ぶことを発表した。

 朝日新聞の記載によると米ロが保有する戦略核弾頭数は次のように推移している。
  1991年1月 アメリカ 11966   ロシア 10880
  2001年12月 アメリカ 5949    ロシア 5520
  2007年1月 アメリカ 5914    ロシア 4237
 1991年から2001年にかけて減少したのは、START1の条約に基づいている。
 START1は下記のような条約だ。
 
  
●STARTT(戦略兵器削減条約)・・1991年署名、1994年発効
   ・戦略運搬手段(ICBM、SLBM、重爆撃機)を7年間で1600に削減
    署名時の保有数は、米国2246、ソ連2500
   ・弾頭数を6000に削減・・米国43%削減、ソ連36%削減
   ・1991年に署名。ソ連崩壊により戦略核保有が、ロシア以外にウクライナ、カザフス
    タン、ベラルーシにも存在。このため、旧ソ連4国と米国での条約が1992年に署名。
    1994年に発効。


 その後、減少していないのは、START2が発効しなかったためだ、
 もし、発効していたら、既に現在の半分くらいになっていたかもしれない。
 
  
●STARTU・・1993年署名、しかし発効せず
   ・2003年までに弾頭数を3000〜3500に削減
   ・1997年の首脳会談で、STARTUが批准されたら弾道数を2000〜2500に削減する
    STARTV交渉を開始することを合意
   ・1996年米国批准、2000年ロシア批准(関連文書の米国の批准を発効の条件とした)
    ブッシュ政権がSTARTプロセスを放棄したため、STARTUは発効しなかった。


 次に結ぶ条約の削減水準は、(2012年)1700〜2200を下回るレベルとなるようだ。
 ブッシュ政権時に全く進展がなかったことは残念だが、オバマ政権では世界の核兵器
 廃絶に繋がるレベルにまで進めてもらいたい。