最近の政治状況 :2009.1.30
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  20日にオバマ氏が大統領に就任した。ブッシュ政権の後半は支持を失い
 オバマ氏の「チェンジ」という単純な言葉が受け入れられる状況を生んでいた。
 それが今のオバマ新大統領への大きな期待に繋がっているのだろう。

  日本の麻生内閣もブッシュ政権末期と同様に支持を失っている。支持率が
 20%を切るくらいまで下がり、不支持が60%を越えている。総理就任直後に
 解散総選挙というはずが、解散する機会を逸してしまった。

  ではアメリカのように次への期待が膨らんでいるかと言うと、全くそうではない。
 世論調査では民主党に投票するという人が増えているが、期待感が高まって
 いるようには全く思えない。これはとても残念なことだ。

  今、総選挙をすると自民党が大敗するように見えるが、私は、自民党が
 このまま何もせず簡単に負けるとは思えない。何か起こりそうな気がする。

  少し前まで自民党から人が抜けていきそうだったのに、渡辺喜美元行政改革
 担当相が離党した後、妙に皆がおとなしくなった。
 このまま選挙になったら大変だ、という考えで騒いでいたはずなのに、選挙が
 4月以降に伸びただけでこれだけ変わるのだろうか。私は自民党の議員が
 麻生総理での総選挙は無いと考えるようになったから、静かになったのでは
 ないかと勝手に想像している。

  先週TVを見ていると、野中元幹事長が自分が議員なら選挙前に総裁を変える
 ことを主張する、というようなことを話していた。
 私も実際にそうなるような気がしている。
 自民党が野党になった時は、自民党を飛び出したこともある河野洋平氏を総裁に
 した。今、野党になりそうなら、その前に思い切った手を打ってくる可能性が高い。

  選挙を経ない総理が麻生首相で3人目だが、それが4人目になったところで
 批判されるのは同じだ。それくらいなら、もう一度、しっかりと体制を組みなおして
 求心力を持った政権で選挙をやった方が国民のためにもなると思う。

  今のままでの総選挙なら全く面白くないし、マニュフェストも関係のない不毛な
 争いになるような気がする。
 政権交代は、オバマ大統領のように大きな期待を集めた状態で実現してほしい。