中山成彬国交相の妄想 :2008.9.29
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昨日、中山国交相が在任わずか5日間で辞任した。
次の3つの発言がその原因だ。
「成田空港の整備遅れは『ごね得』」
「日本は単一民族」
「日教組が強いところは学力が弱い」
最初の2つについては撤回したが、最後の日教組については政治家として
撤回しないということだそうだ。
国交相の仕事と直接関係のないことを言ってすぐ辞めるということは
最初から国交相として仕事をするつもりがなかったことになる。
麻生首相は「適材適所」で選んだと言っていたが、全く信頼できない
言葉だったことがわかる。
新聞で読んだところによると、中山氏が文部科学相のときに全国学力
調査を提案したのは、日教組の強いところは学力が低いことを調べる
ためだったと話している。
その結果から「日教組が強いところは学力が弱い」ことが確認できたらしい。
しかし、日教組の組織率と学力テストの成績に相関がないことが指摘されている。
そこを突かれると中山氏は組織率が高いことと組織が強いことは別と答えている。
確かに別かもしれないと私も思う。
では、どのデータからそういうことがわかったのか、はっきり言う義務がある。
もし本当なら多くの人がそのデータを知りたいだろうから。
中山氏の発言を”持論”を述べたと言っている人があるようだが、データの説明が
できないなら、それに”論”という文字をつけるのは全くの間違いだ。
それは”妄想”だ。
*「妄想」とは、根拠のない主観的な想像や信念