チェチェン映画「踊れ、グローズヌイ」 :2007.7.16
                                          戻る

 
アムネスティインターナショナル日本 奈良グループ主催で、ロシア占領下の
チェチェン共和国を描いたドキュメンタリー映画の上映会を昨日行なった。
会場は、JR奈良駅すぐの「奈良市男女共同参画センター あすなら」の視聴覚室。
「あすなら」に初めて入ったが、とてもきれいで広々しており、良い場所だった。

 さて、この映画は、戦火に追われて散り散りになった子供たちを集めて民族舞踏団を
再結成し、西欧諸国に公演旅行に出る様子をフィルムに収めている。
また、砲撃によって穴だらけになったアパートや、戦闘機による空襲の中で暮らしている
様子も含まれている。すばらしい踊りを見せる子供たちが、帰ってからどうなったのか
とても気になる。

 映画に先立ち、チェチェンの紹介をした(資料はここをクリック)。
1994年に始まった第1次チェチェン戦争は、チェチェンの独立を求める側と認めない
側の戦いだったのが、1999年以降の第2次戦争では、チェチェン側の分裂、ロシア軍の
掃討作戦と称した民衆からの金銭巻き上げ、などによって、終結への道筋の見えない状況
に陥っている。
これはロシアの内紛として片付けてはいけない問題だ。国際社会の関与がなければ、
チェチェンの悲惨な状況はそのままだ。