高速道路建設 :2007.1.12
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 先日、櫻井よしこ氏が道路公団民営化について書いた本を読んだ。読みながら昨年夏
 に旅行した北海道を思い出した。トマムというリゾート地に泊まったが、そこに行く途中の
 30キロほどの道ですれ違った車のほとんどはダンプカーだった。しばらく走って気づ
 いたのだが、その道に沿って高速道路を建設中で、そのためのダンプカーだった。
 制限速度60キロは充分出せる道に沿って高速道路を作っていて、しかも今通ってい
 る車は高速道路を作る車だけ。あまりにも空しい思いがした。
 
 東日本高速道路株式会社のホームページで調べると、この道路は「北海道横断自動
 車道」の一部で、下記の道路がこの5年くらいで完成する。
   夕張〜占冠  34キロ(H23完成)
   占冠〜トマム 26キロ(H21完成)
   トマム〜十勝清水 21キロ(H19完成)
 上記区間が完成すると、札幌から足寄まで繋がるらしい。夕張には行かなかったが、夕張
 の近くを通って占冠、トマム、十勝清水の道は車で走った。峠がいくつかあり直線ではない
 ので走行距離は地図で見るよりかなり長かったように記憶している。したがって札幌まで高
 速道路で繋がるとすると時間はかなり短縮されるのだろう。でも、どの程度の人がそれを望
 んでいて、どの程度の利用者がいるのだろうか。道路ができることで夕張、占冠、トマムに住
 んでいる人に大きなメリットがあるのだろうか。大きなメリットがあるなら作る価値はある。しか
 し、高速道路建設自体が目的になっているとすると、工事が終わり工事関係者が去ることで
 ますます地域の価値が下がってしまう。

 道路公団民営化は無駄な道路を作ることを止めることが狙いにあったはずだが、結局民営化
 はされても道路は作り続けられることになった。民営化の議論より前に、採算の合う道路だけ
 を作るのが良いのかどうかをもっと議論しておくべきではなかったかと思う。そこに対立がある
 のに民営化だけをしたので本来の趣旨に則った民営化にはならず、道路建設は元のまま続け
 られることになってしまった。
 道路特定財源があるので道路にお金が回りすぎる。もっと有効な使いみちがあるはずだ。ここ
 は変えなければいけない。