国会議事堂(東京旅行3) :2006.11.11
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東京での行き先の2つ目に、国会議事堂を選んだ。平日は誰でも見学できるらしいが
日曜は議員の紹介がないと入れないらしい。そこで、前川清成参議院議員の事務所に
お願いし、11月5日10時から参議院を見学させてもらうようにした。
当日の案内は国会議事堂の職員の方がしてくださり、約1時間半ほどかけてゆっくり見
学した。途中で他に見学している人たちを見たが、何十人もの団体で動いていた。私た
ちは私の家族だけで案内してもらっていたので、贅沢な気がした。
まず最初に参議院本会議場を見た。傍聴席から見ると、結構狭い場所のように感じた。
参議院は定員242人だが昔の貴族院時代の席が用意されているため、かなりの空席が
ある。このため、人が入ってもそれほど狭く感じないのかもしれないが、衆議院も同じ大き
さらしいので500人も席に着くと相当圧迫感があるのではないかと思った。本会議場は参
議院も衆議院も同じ作りだが、違いがいくつかあると説明を受けた。一つは、議長席後ろ
に天皇陛下をお迎えして開会式を行うための「お席」があること。二つ目は、傍聴席の中
央に、天皇陛下用の傍聴席があるということ。その他、押しボタン投票の結果を表示する
表示盤も参議院だけらしい。(違いは他もあったかもしれません)
次に天皇陛下が来られたときに休まれる「御休所」を見た。天井や壁に金色の箇所が多く、
あまり落ち着かないように感じた。後でパンフレットを見ると、「安土・桃山時代の様式を取
り入れた造り」と書かれていた。
それから、中央広間に移動した。ここの吹き抜けは圧巻だった。2階から6回までの吹き抜
けらしい。そして、その上に部屋があり、昔は貴族院の議員が舞踏会を行ったりしたらしい。
広間には、伊藤博文、板垣退助、大隈重信の像もある。中央広間の前の中央玄関から入る
と正面3階に「御休所」が見え、そこまで真っ直ぐの階段がある。天皇陛下が来られる際は、
赤い絨毯を敷くそうだ。
国会議事堂は1920年(大正9年)着工、1936年(昭和11年)完成であり、天皇を中心に
据えた作りになっている。もし、今から国会議事堂を新たに設計しなおすとすれば、天皇の席、
傍聴席、休憩所はどうなるだろう。建設当時とは天皇の位置付けは大きく変わったけれども
象徴という特別な存在であることに変わりはないので、あまり変わらないのかもしれない。
最後に外から建物全体を眺めた。周辺を歩くと、伊藤博文の銅像が外にあった。他に外に
像はあるか聞くと、伊藤博文像だけとのこと。いつ建てられたのかは確認しなかったが、一人
だけを選ぶと伊藤博文になるのだろうか。今、戦前の歴史を勉強中だが、もう少しさかのぼって
人物を調べてみたい気がしている。
国会議事堂見学を終えて奈良に帰る前に、渋谷に行った。子どもが友達から渋谷109という
場所を聞いてきていたので寄ってみた。子どもやローティーン向けには109Aという場所があり
行ってみたが、子ども服としては奈良で売っているものとさほど変わりなく面白くなかったので
109に行ってみた。ここは結構変わっていた。ファッションはまるでわからないので良し悪しは
判断できないのだが、店員も客も個性的というのか、化粧が濃く、目の周りが黒く、何だか不気
味だった。今まで仕事で東京に行ったときは、大阪も奈良も東京もあまり違わないように思って
いたけれど、今回、山手線に乗ったときも、渋谷に寄ったときも、変わったファッションの人が多
かったように感じた。仕事と関係なく眺めると見えてくるものも違ってくるようだ。