永遠の嘘をついてくれ :2006.10.27

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9月23日に吉田拓郎がかぐや姫と一緒に8時間半のコンサートを行った。
その様子の一部が先日NHKで放送された。吉田拓郎に思い入れの強い世代は
私よりは少し上の世代であり、私には特に思い入れはない。吉田拓郎と同年代の
歌手では井上陽水の方が声にインパクトがあり、強い印象を残している。

さて、コンサート終盤、中島みゆきが登場し、吉田拓郎と一緒に「永遠の嘘をつい
てくれ」という曲を歌った。この曲は中島みゆきが10年程前に吉田拓郎のために
書いた曲らしく、私は今回初めて聴いた。番組では歌の一部しか流れなかったが、
気になったので調べると、その途中で曲全体を聴くことができた。演奏時間約9分を
この3日で10回以上聴いた。

なぜ繰り返し聴くほど惹きつけられたのだろう。中島みゆきが出てくることが珍しい
こともあるし、演奏が派手で良かったこともあるだろう。また、歌詞がすぐには把握
できず、何回聞いてもなかなか理解しきれないことも興味を長続きさせる要因になっ
ていると思う。
でも、何回も聴くうちに、良かったのは吉田拓郎の声ではないかと考えるようになった。
繰り返し頭の中で流れているのは、吉田拓郎が「永遠の嘘をついてくれ」と歌っている
声なのだ。他の曲では魅力的な声だと感じたことはなかったが、この曲に吉田拓郎の
声が深みを与えている。


  なのに永遠の嘘を聞きたくて 今日もまだこの街で酔っている
  永遠の嘘を聞きたくて 今はまだ二人とも旅の途中だと
  君よ永遠の嘘をついてくれ いつまでもたねあかしをしないでくれ
  永遠の嘘をついてくれ なにもかも愛ゆえのことだったと言ってくれ