別件逮捕の容認は危険 :2006.4.26
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耐震強度偽装事件に関連して8名が逮捕された。容疑は、建築士法違反(名義貸し)、
建築業法違反(粉飾決算)、架空増資である。朝日新聞夕刊には、「偽装そのものとは
直接のつながりがない容疑からの立件となった」とあいまいに書かれている。それは
別件逮捕ということだろう。
耐震強度偽装事件は複数の人たちが関係し、外部からは関係者の誰もに責任がある
ように見える。本件について法的に罪があるかどうかはしっかり調べなくてはいけない。
しかし、別件逮捕はいけない。そして別件逮捕を容認する風潮はさらに危険だ。
警察は大きな権力である。その権力の使い方を少しでも誤った場合、厳しく批判しなくて
はいけない。それなのに、今見た筑紫さんの番組でも批判がなく、朝日新聞にも上記の
箇所くらいしか別件について書いていない。警察は世論の支持があると見ている時に別
件逮捕をする傾向がある。マスコミも世の中の雰囲気に反して批判することをしない。