〜 January Version '98 〜

   

明けましておめでとうございます。

昨年はいろいろお世話になりました。

本年もどうぞよろしくお願い致します。

 

 '98年はトラ年。百獣の王・ライオンにも負けない強さを持っていたり、トラには勇ましいイメージがある。その反面、“虎の子”というほどに子供を大切にする。トラは理想の親像かもしれない。

そこでトラといえばゆかりの深いのが、大和路を代表する名刹のひとつ、信貴山(しぎさん)毘沙門天(朝護孫子寺)である。

まず、信貴山毘沙門天はなぜ寅にゆかりが深いのか。そのルーツをひもといてみると、時は6世紀末、仏教理念による国家の統一を目指していた聖徳太子は、仏敵・物部氏と激しく対立していた。

しかし戦況よろしくなく、とある山中で物部氏討伐を祈願していたところ、毘沙門天が現われて戦勝の秘法を伝授した。寺伝によると寄りしくもこれが寅の年、寅の日の寅の刻であったという。

そして見事、聖徳太子は物部氏を打倒したのであった。そこで太子は毘沙門天が出現した山を、「信ずべし、貴ぶべし」と信貴山を命名し、自ら毘沙門天を彫刻し、これを祀る寺院を建立したという。これが信貴山毘沙門天(朝護孫子寺)である。

 参道では、約6mのジャンボな福寅がお出迎え。首をヒョコヒョコ振る可愛らしい張り子の寅は、世界一の大きさを誇り、信貴山名物として人気を集めている。

 

     

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