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No.10 品質を保つ為の図面の書き方

2004年3月


2.構造に関する実際

ここでは当事務所の例を説明してみる。当事務所では通常は住木ンター発行の「木造住宅の許容応力度計算法」に基づいて建物を検証している。

この設計法では壁・床(屋根)・補強金物・基礎の検討を行うが、補強金物の釘が何本必要だとかいうレベルの計算はしなくて、補強金物について言えば、既製品(いわゆるZマーク仕様の金物)の耐力を指定する。

したがって、構造設計上は、梁・柱等の部材の寸法・耐力壁の仕様と配置・補強金物の仕様・位置等を指定してやれば良いのだが、現状では、それだけで建物がうまくできるかというとそうはならないのである。

まず、施工者側が、金物に関する知識を持っていない時は、取り付ける釘の種類を間違えたり、全然違う種類の金物を取り付けたりすることがある。

5kN用の金物としてよく山形プレートを使用するが、これがしばしば間違って取り付けられているのを目にする。

参照:「No.6 木造住宅における接合金物の施工上の注意点」
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 ©Tahara Architect & Associates, 2004