光明寺 耐震改修工事3.調査概要− 3-2. 調査位置・状況− 3-2-2. 1階床下調査状況

63 内陣丸柱 柱脚部

丸柱脚と基礎の隙間にはくさびが打ち込まれていた。
これは長期的に見れば沈下の原因となるので改修し、62と同様な措置をとれば耐震的な効果がある。

64 内陣中央部壁面の床下部分

土壁がある箇所に基礎が設置されていないため、将来的には沈下が起こる可能性があり、大地震時には土壁自身が砕け落ちる可能性がある。
このような基礎のない土壁は、必ず改修した方がよいと思われる。



床・天井勝ちの間仕切り壁

床・天井勝ちの間仕切り壁は、室内からは一見、完全な耐力壁に見えるが、面材要素が天井や床板で切れているので、実際には垂壁や腰壁に近い構造である。

床・天井勝ちの壁に生じる応力

 ©Tahara Architect & Associates, 2003